ポーランドに落下したのはおそらくウクライナのミサイル、しかし責任はロシアにある=NATO事務総長
ストルテンベルグNATO事務総長が発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ストルテンベルグ氏は、「同事件の捜査は続いており、私たちは結果を待つ必要がある。今のところ、それが意図的攻撃の結果だったことを示す兆候は一つもない。私たちは、ロシアがNATOに対して攻撃的軍事行動を準備しているという兆候は有していない。私たちは、暫定的分析にて、事件はおそらく、ロシアの巡航ミサイルの攻撃からウクライナ領を守るために使用された、ウクライナの防空ミサイルによって引き起こされたものであると推測している。はっきりさせておいて欲しいが、それはウクライナの罪ではない。ロシアがウクライナに対して犯罪的戦争を継続していることから、ロシアが全責任を負っている」と発言した。
同氏はまた、NATO同盟国は悲劇的な死に関して深い哀悼と、ポーランドとの連帯を表明したと伝えた。また、北大西洋理事会の参加者は、NATO連合軍最高司令官とポーランド大使から、今回の事件と捜査に関する情報を得たという。
同氏はさらに、昨日の爆発が生じたのは、ロシアがウクライナ全土に大規模なミサイル攻撃を仕掛けていた時であったと指摘しつつ、ロシアがウクライナに対して犯罪的戦争を開始してから。NATOは東方での注意を高めており、情勢の恒常的なモニターを行っていると伝えた。
そして、「私たちは、ウクライナの自衛権を支持し続けていく。ロシアは、この愚かな戦争を止めねばならない」と発言した。
これに先立ち、ロシア軍が15日にウクライナ全土を大規模にミサイル攻撃し、その結果、各地の電力インフラや民間住宅への着弾が確認されていた。同時に、同日、ポーランド領内でウクライナ国境付近のプシェヴォドゥフ村にて、穀物乾燥機の近くで爆発があり、結果、2名の住民が死亡したことが報じられていた。
ポーランドのドゥダ大統領は16日、ポーランド領に着弾したミサイルがロシア軍によるNATO加盟国に対して意図的に発射したものであることを示す兆候は一つもないと発言している。さらに同氏は、「それが不幸な事故だったというのが、最も可能性がある」と発言し、おそらくそのミサイルはウクライナの防空システムの一部だったと補足した。