ゼレンシキー宇大統領、ポーランドへのミサイル着弾につき「それが私たちのミサイルでなかったことを疑っていない」
ゼレンシキー大統領がウクライナの報道関係者へのインタビューの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私が空軍司令部からザルジュニー総司令官までの個人的な夜の報告を疑うことはない。私は、それが私たちのミサイル、あるいは私たちのミサイル攻撃ではなかったということを疑っていない。私には、彼らを信頼しないということには、意味がないのだ。私は彼らと戦争を乗り越えてきた。私は、多くの首脳と話をした。私には、『ウクライナを現場に通してもらえないか?』というシンプルな立場がある。それが公正だ。私は、私たちにはその権利があると思っている。捜査が終わっていない間は、最終的な結論を口にしないでも良いだろうか? 私は、それが公正だと思っている」と発言した。
同氏はまた、ウクライナはポーランド領へのミサイル着弾に関する捜査情報を得たいと思っていると発言した。
これに先立ち、ロシア軍が15日にウクライナ全土を大規模にミサイル攻撃し、その結果、各地の電力インフラや民間住宅への着弾が確認されていた。同時に、同日、ポーランド領内でウクライナ国境付近のプシェヴォドゥフ村にて、穀物乾燥機の近くで爆発があり、結果、2名の住民が死亡したことが報じられていた。
ポーランドのドゥダ大統領は16日、ポーランド領に着弾したミサイルがロシア軍により北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対して意図的に発射したものであることを示す兆候は一つもないと発言している。さらに同氏は、「それが不幸な事故だったというのが、最も可能性がある」と発言し、おそらくそのミサイルはウクライナの防空システムの一部だったと補足した。
ポーランドのモラヴィエツキ首相は同日、ポーランド領内に着弾したミサイルは、ウクライナの防空システムのものであった可能性があるとしつつ、同時に、ポーランドとウクライナを揉めさせるために、ロシアがそのような挑発を意図的に準備していたというシナリオも排除できないと発言した。
NATOのストルテンベルグ事務総長は同日、暫定的な分析が示しているのは、ポーランド領に落下したのはロシアの攻撃から守ろうとしたウクライナのミサイルだということだとしつつ、しかし本件では、ウクライナはロシアの大規模攻撃から身を守っていたのであり、ウクライナに罪はないと発言した。
写真:大統領府
修正(17日9時11分):空軍司令部からザルジュニー総司令官への個人的な夜の報告→空軍司令部からザルジュニー総司令官までの個人的な夜の報告