ウクライナ軍、年越しの夜に45機の露軍自爆型無人機を撃墜=各地被害
ウクライナ空軍がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表には、「2022年12月31日から2023年1月1日にかけての夜間、ロシア占領軍は、ウクライナをイラン製自爆型無人機『シャヘド−131/136』で攻撃した。空軍のウクライナ防衛戦力他種防空との連携した防空戦闘活動の結果、45機の無人機を撃破。内13機を2022年中に、32機を2023年に撃墜した」と書かれている。
キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市上空で撃墜した空の対象物は32機だと報告した。
ニェビトウ・キーウ州警察長官は1日、テレグラム・チャンネルで、撃墜された同無人機の破片が見つかったと報告した。
ニェビトウ氏は、「シャヘドの破片だ。『兄弟民族』なる者たちからの夜の新年の挨拶の一部だ! 安っぽく、味気ないものだと言えよう。真にオークスタイルだ」と書き込んだ。
同氏はまた、この破片は、激しい戦闘の生じている前線ではなく、子供たちが遊ぶ運動場で見つかったと指摘し、それがテロ国家と同国軍について知っておくべきことの全てだと強調した。
公開された自爆型無人機の破片の写真には、「あけましておめでとう!!!」と書かれている。
同時に同氏は、ウクライナ軍の防空部隊に対して、素晴らしい活動につき謝意を伝え、「あなた方のプロフェッショナルな仕事がなければ、良い朝は迎えられなかったであろう」と指摘した。
さらに同氏は、キーウ州のその他の場所でのシャヘドの破片の発見を写真と共に報告した。
南部ヘルソン州では、ロシア軍の攻撃により住民1名が死亡した。ティモシェンコ宇大統領府副長官がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ティモシェンコ氏は、「ヘルソン。占領者は、新年の夜にも町を攻撃することを止めていない」とし、夜のロシア軍攻撃により住民が1名死亡、1名負傷したと伝えた。
また同氏は、「州自動病院の建物が損傷。飛来は約7弾、割れた窓は700枚以上だ」と報告した。
東部ハルキウ州では、シニェフボウ州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、過去24時間のロシア軍による砲撃につき報告した。
シニェフボウ氏は、「クプヤンシク、ヴォウチャンシク、その他、クプヤンシク地区、チュフイウ地区、ハルキウ地区の自治体が攻撃を受けた」と伝えた。
過去24時間、同州では犠牲者は出ていないとのこと。
南部ミコライウ州のキム州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、年明けの1日未明、ロシア軍は、同州のオチャキウ共同体の沿岸部自治体とクツルブ共同体の自治体を砲撃したと伝えた。いずれも民家・集合住宅などの破壊、火災が確認されたが、犠牲者は出ていないとのこと。
なお、各地軍行政府の1日9時時点の情報をまとめた報告書では、過去24時間でウクライナの11の地方への攻撃が確認されたと報告されている。