ゼレンシキー宇大統領、ソレダール防衛戦参加のウクライナ軍人に謝意表明
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナのために戦っている1人1人に感謝している! 特に今日は、ソレダールで陣地を維持し、敵に甚大な損失を与えた第46独立空中起動旅団の戦士たちと第77独立空中機動旅団の空挺兵を讃える。ありがとう、青年たちよ!」と発言した。
同氏はまた、同日最高司令官本部会議を招集し、そこで前線の状況や最も重要な分野への対応を行ったと指摘した。同氏は、「もちろん、一番の問題は、ソレダールであり、バフムートであり、ドネツィク方面を巡る戦い前半だ。どのような決定が必要か、どのような増強が必要か、今後数日どのようなステップが司令官たちによって行われるべきかにつき詳細に掘り下げた。また、部隊への武器・弾薬供給の状況、パートナーたちとの連携についても協議した」と伝えた。
また、13日朝、ウクライナ国防省のマリャル国防次官は、テレグラム・チャンネルにて、「ソレダールの夜は熱かった。戦いが続いた。敵は、ドネツィク方面にほとんど全ての基本的戦力を投入しており、高い集中度の攻勢を続けている」と発言した。
同氏はまた、ウクライナ軍人は防衛を必死に維持しようとしていると伝え、「これは戦争の苦しい段階だが、私たちは勝利する。疑いはない」と強調した。
その他、12日、米国のライダー国防省報道官は、記者会見時にソレダールを巡る情勢につき、「私たちは、ソレダール周辺と、いくらか離れた場所に位置するバフムートにおける、集中的かつ激しい戦闘を確かに観察している。私たちは、ソレダールがロシア側戦力に制圧されたという情報を確認できない」と発言した。
ライダー氏はまた、ソレダールがロシアの傭兵企業「ヴァグネル(ワグナー)」によって制圧されたというような類似の発表が報道機関で広まっていることを指摘しつつ、「しかし、私たちは、ウクライナ人たちがソレダール周辺で作戦を続けて、引き続き抵抗を行っていることは確実に把握している」と指摘した。
同氏はその際に、米国は、ウクライナ人と国際社会と連携することに焦点を当てているとし、それは「ウクライナ人に彼らが必要としている装備を提供するためだ」と強調した。
その他同氏は、米国は、現在ロシアが軍事プレゼンスを高めているベラルーシにおける情勢もフォローし続けていると発言した。同氏は、「私たちは、ロシア軍がベラルーシ軍と訓練を実施したのは知っている。しかし、現在、不可避とみなし得るような何らかの侵攻行動の兆候は一切ない」と発言した。
そして同氏は、米国は情勢展開をていねいに観察し続けると伝えた。