ブチャ解放から1年 ゼレンシキー宇大統領と4国首脳、犠牲者追悼式に出席
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
式典は、ブチャの聖アンドリー教会の近くで開催された。
式典には、ゼレンシキー大統領の他、サンドゥ・モルドバ大統領、ヘゲル・スロバキア首相、ゴロブ・スロベニア首相、プレンコビッチ・クロアチア首相や、その他ウクライナ政権関係者が出席した。
出席者たちは、ロシア軍人に殺されたブチャの住民の埋葬地の追悼十字架に追悼用のランプを捧げた。
ゼレンシキー大統領は、式典時に演説を行い、「私たちの町ブチャからロシア占領者を追い出してから1年が経過した。その時、世界がまだ知らなかった町であり、その後世界がもう忘れることのない町である。私たちが忘れることを許さない。人間の誠実さが、忘れることを許さない」と強調した。
またゼレンシキー氏は、ブチャにて世界はロシアの剥き出しの悪を目にしたとし、そして「ロシア占領者がウクライナの他の町の通り、欧州や世界の他の通りにももたらしたがっているものが何であるか」を目にしたのだと発言した。
写真:大統領府
さらに同氏は、ウクライナの人々は現代における「最も非人間的な力」を止めたのだとし、その力は人間に意味を与えているあらゆるものを見下し、破壊したがっているものだと指摘した。
そして同氏は、「ロシアはどうして人を殺すのだろうか? 何のためにロシアは虐待し、拷問し、テロを起こすのだろうか? ロシアは人間が何の意味も持たなくなるよう、そして、クレムリンが支配する領域で普通の人が、権力を持つ人の足元でホコリ同然となるように、人々の尊厳を破壊したがっているのだ」と発言した。
同氏は、現在ロシア国内がそのようになっているとしつつ、「ウクライナは決してそうならないし、欧州でもそうならない。地球上の自由を守る人のいるところではそうならない」と強調した。
その他同氏は、ブチャの占領の後に世界は確かに変わり、世界は真に目覚めたと述べた。また、同氏は、ウクライナの人々は400日以上、ロシアの全面的ジェノサイド侵略を撃退し続けており、その際、「私たちと同様に、人の命が最も高い価値があると信じている」友人たちがウクライナの人々を助けてくれていると指摘した。
同氏は、「ウクライナの大地では、自由な世界の基盤を巡って戦いが生じている。私たちはこの戦いに必ず勝つ。ロシアの悪は、ここ、ウクライナで倒れ、今後二度と立ち上がれなくなる。人間性が勝つのだ。しかし、一つ一つのウクライナの町や、誰の英雄的精神と強靭さが命を大切にする人皆に未来を与えたかにつき、人類は覚えておかねばならない」と強調した。