反転攻勢は困難だが、主導権はウクライナ側にある=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナ防衛戦力による反転攻勢の速度は緩慢だが、主導権はウクライナ側にあると発言した。
ゼレンシキー大統領がラテンアメリカ諸国の複数報道機関に対するインタビュー時に発言した。ゼレンシキー大統領がインタビュー時の動画を公開した。
ゼレンシキー氏は、「反転攻勢は困難であり、おそらく、誰かが欲しているよりも緩慢に行われている。しかし、それは瑣末なことなのだ。なぜなら、(編集注:他に)多くの様々な困難があるのだから。反転攻勢とは、私たちの軍が退却ではなく、攻勢をかけていることである。そして、主導権はウクライナの手中にある」と発言した。
同氏はまた、このように長く戦うというのは確かに非常に困難であるし、何らかの武器が不足しているというのも非常に困難だと指摘した。その上で同氏は、「しかし、私は、ロシア人の方がより困難であることを確実に把握している。私たちの人々の目に疲れが見えても、彼らの目には恐怖が映っている。私たちが勝利を欲すなら、耐えざるを得ない。そして、私たちは勝利を欲している」と発言した。
同時に同氏は、ロシアは、ウクライナと異なり、犠牲者を出すことなくはるかに迅速に戦争を終わらせることができると指摘した。同氏は、「ロシアが私たちの人々のことを考えなくとも、自国民のことのみ考えさえすれば良いのだ。彼らは私たちの領土から単に撤退することが可能だ。なぜなら、ウクライナはロシア領で戦争を続けるつもりはないのだから。それが私たちの目的であったことは一度もない。私たちは、自国領の脱占領を行っているだけだ」と強調した。
さらに同氏は、ロシア人は戻る場所があるが、ウクライナ人にそれはなく、ロシア人は撤退できるがウクライナ人は撤退できないとし、「なぜなら、ここが唯一の私たちの大地だからだ」と発言した。
写真:大統領府