ロシアは動員回避のために「民間軍事会社」を利用し傭兵を雇用している=英国防省
ウクルインフォルム
英国防省は16日、ロシアは自国軍の強化のためにいわゆる「民間軍事会社」を利用することで、首都モスクワで不人気な動員を実施することを回避していると伝えた。
英国防省がソーシャルメディア「X」アカウントに軍情報機関の報告を掲載した。
報告には、「民間軍事会社『レドゥト』」がおそらく「志願兵」の形で、傭兵集団「ヴァグネル」の元戦闘員を含め、傭兵の雇用を行っていると指摘されている。そして、レドゥトの活動は、傭兵雇用を含め、ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)が監督し、資金を提供しているようだと書かれている。
また、「レドゥト」につき、この集団がロシアのウクライナへの全面侵攻開始時から、ドネツィク州、ハルキウ州、キーウ州、ルハンシク州の戦闘に参加していたと説明されている。同集団の兵力数はおそらく7000人以上だという。
そして「レドゥト」は、ロシア国防相が正規軍を補強するために利用しているいわゆる「民間軍事会社」や志願兵集団の1つだと指摘されている。
報告には、「ロシア国防省が『志願兵』部隊を通じてリクルートするという慣行が、ロシアが不人気なさらなる動員を回避するのに貢献しているというのは全くもってあり得ることだ」と説明されている。