エストニアのカッラス首相、ロシア戦争においてウクライナが有利な点を3点指摘
ウクルインフォルム
エストニアのカッラス首相は、ロシア・ウクライナ戦争は消耗戦であるとし、同戦争には3つの基本要素があると指摘した。
カッラス首相が「アメリカの声」へのインタビュー時に発言した。
カッラス首相は、「これは消耗戦だ。出口がないわけではなく、多くの時間を要すものだ。消耗戦では、3つの基本要素がある。それは、『人』『リソース』『士気』である。ロシアは、ウクライナより長く耐えられると考えている。しかし、私は、私たちの支援によりウクライナはロシアより長く耐えられると信じられるだけの根拠を有している。『人』に関しては、欧州は、3万から4万のウクライナ兵を訓練している。もし、米国が同程度訓練すれば、8万人の訓練された兵が、ロシアから戦闘に派遣される新兵に対峙することになる。つまり、人の観点では、私たちはロシアより耐久力を有しているのだ」と発言した。
同氏はまた、『リソース』の観点では、欧州のGDPはロシアの7倍あることを考えるよう指摘し、「さらに制裁も効力を持っており、それはつまり、ロシアの予算が問題を抱えていることを意味する。彼らは、自国予算の3分の1を失っており、外部からは何も受け取れていない。彼らには問題があるのだ」と発言した。
その際同氏は、ウクライナ防衛問題コンタクトグループ(ラムシュタイン)の防衛予算は、ロシアの13倍だと指摘した。
さらに同氏は、「3つ目の要素は、自分の家を守るウクライナ人の士気だ。彼らの士気は、ロシアのそれより間違いなく高い。私たちもまた、ウクライナの勝利を信じ続けている」と発言した。