ウクライナ軍、砲弾不足に直面、一部作戦を縮小=南部戦力指揮官
タルナウシキー指揮官がロイター通信にコメントした。
タルナウシキー氏は、「弾薬の問題がある。特に旧ソ連製の122ミリ、152ミリ(編集注:口径)のものだ。(中略)私たちが現在保有している量は、私たちのニーズに比して、不十分だ。そのため、私たちはそれを再分配している。私たちは、自分たちの課題を計画し直しており、課題を減らしている」と指摘し、砲弾不足は前線全体に存在しており、それは「非常に大きな問題」であり、外国からの軍事支援の縮小は戦場にインパクトをもたらしていると指摘した。
また同氏は、ロシア側も弾薬の問題に直面しているとしつつ、その件には具体的には説明しなかった。
さらに同氏は、南・東部前線で疲弊したウクライナ部隊はいくつかの地点では防衛に移行したが、別の地点では攻勢を試み続けていると伝えた。同時に同氏は、ウクライナ軍人を交代と休養させるための予備役がいれば有益だろうとも指摘した。
同氏は、「いくつかの地点では私たちは(防衛に)移行したが、いくつかの地点では機動と砲撃、前進によって攻勢を続けている。そして、私たちのさらなる大規模攻撃のための予備を準備している」と述べた。また、同氏は、全ての旅団が人員に少し休息を与えるために活動しているとも伝えた。
その他同氏は、「現在私たちは前線の人員にある種の困難を抱えている。そう、現在、彼らはそれほどフレッシュではなく、あまり休めていない。一人一人の指揮官が予備を持つべきだ」と発言した。さらに、「私たちは、冬の条件下で軍事作戦を遂行する長年の経験を有している。兵站、避難、機材と人員の移動は複雑だ」とも指摘した。
同氏は、冬季の条件につき、寒さ、視界の悪さ、木々に葉がないことによる覆いの欠如を挙げ、これらは双方にとっての挑戦だと発言した。
また記事には、ロシアが東部の攻勢を続け、タルナウシキー氏が防衛を担当しているアウジーウカを包囲しようとしていると書かれている。タルナウシキー氏は、アウジーウカの状況は「毎日、毎晩変わっている」としつつ、ロシア軍は戦術を定期的に変更しており、「いくつかの地点で約1.5〜2キロの深度で部分的な成功を収めている」と表現した。
同時に同氏は、「私は、私たちは現在それらラインを堅固に維持していると信じている。現在敵は、私たちに数でプレッシャーをかけている。彼らは、自分たちの人員を決してケアしてこなかったし、今後もケアすることはない」と強調した。