ロシア軍はウクライナ南部ドニプロペトロウシク州へ向かって進んでいる=報道官
ヴォロシン報道官がウクルインフォルムにコメントした。
ヴォロシン氏は、過去24時間の南部方面でのロシア軍の襲撃数は31回だと述べ、「その内22回が最も活発な襲撃が行われているヴレミウカ方面で、敵がヴェリカ・ノヴォシルカを制圧し、ドニプロペトロウシク方面へ向かって突き進んでいるところだ。さらに、オリホヴェ方面でも敵は若干活発化している。過去24時間で5回の襲撃行動が確認されており、それらは攻撃機と陸軍機の支援を受けて実施された。敵は96弾の無誘導航空ミサイルを使って数回の空爆を行った」と発言した。
また同氏は、ヴレミウカ方面ではロシア軍の損耗は100人以上、約20台だと伝えた。
加えて同氏は、「過去数日で、敵の襲撃件数が、夜間で増えている。私たちの情報機関の情報によれば、敵は現在暗闇での戦闘遂行のための手段、つまり、赤外線照準器、暗視装置、夜間照準器、赤外線ゴーグルを受け取っているところだ。それはつまり、彼らが夜間襲撃、ウクライナ防衛者の疲弊への準備をしていることを示している。つまり、日中にも襲撃、砲撃をしているところで、彼らは今、さらに夜間の活動を行う予定なのだ」と発言した。
さらに同氏は、敵の兵員数は南部では増加しておらず、損耗だけが増えているとし、毎日敵は10〜12の襲撃班を失っていると伝えた。
ヴォロシン氏は、敵のグループがどこから投入されているかについて、「現時点での補充は、ザポリッジャ州やヘルソン州の一時的被占領地にある訓練場から行われている。しかしながら、すでに複数の部隊がクリミアから移動してきている。しかし、それは、クリミアに配備されていた部隊ではなく、そこの訓練場で準備していた部隊だ」と説明した。
その他同氏は、南部防衛戦力は日々、保安庁(SBU)や情報総局の代表者と共に、南部ザポリッジャ州のロシア占領軍の兵站への攻撃を行ってきたと述べ、「40台のタンク車(編集注:を破壊)、また兵站ルートにもダメージが与えられ、兵力にも損耗がでている。それは重要な攻撃だ」と指摘した。
写真:参謀本部