北朝鮮の対ウクライナ戦争参戦は欧州だけでなくインド太平洋の安全保障への脅威を生み出している=国連ウクライナ代表
キスリツャ常駐代表が国連安全保障理事会会合の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
キスリツャ氏は、「ロシアによる対ウクライナ戦争の拡大により、欧州とインド太平洋の安全保障は今直接結びついている。プーチンは世界に対して、より多くのアジアの問題を作り出したがっている」と発言した。
同氏はまた、だからこそロシア人は北朝鮮に現代戦争の経験を提供しているのだと発言した。
さらに同氏は、北朝鮮兵士のウクライナの陣地に対する襲撃への直接参加が確認されており、動画映像の多くが証拠となっていると指摘した。また同氏は、その際敵側は開けた場所を徒歩で大規模に長い列を作って前進するという特殊な戦術を取っていると指摘した。
そして同氏は、「そのアプローチは第二次世界大戦時にとられた歩兵の戦術に酷似しているが、しかし、ロシア・ウクライナ戦争にとっては非常に珍しい」と指摘した。
その他同氏は、北朝鮮兵は無人機のような現代兵器の使用の影響を今のところ認識しておらず、それにどのように対抗するかという基本的な理解もないと発言し、それによってすでに、数百人という多くの損耗を出していると指摘した。
同氏は、同時に北朝鮮はロシアに対して武器と弾薬を供給し続けているとし、先週金曜日のウクライナのエネルギーインフラが再び攻撃された際が北朝鮮製ミサイル使用の最新事例だと報告した。
加えて同氏は、ロシアは北朝鮮に対して、大陸間弾道ミサイルの製造技術のような機微なものを含めて、軍事支援供与のための抜け穴を利用していると発言した。その際同氏は、祖母ような行為は国連決議第1718、第1874、第2270に基づく国連の武器禁輸措置に著しく違反していると指摘した。さらに同氏は、ロシアと北朝鮮は、朝鮮半島の完全な、検証可能な、かつ不可逆的に非核化するための国際的な努力を台無しにするものだと訴えた。
その上で同氏は、ロシアと北朝鮮の体制は、国連憲章遵守とエスカレーションへの処罰のために、国際社会から実感する圧力を受けるべきだと強調した。