
ロシア軍、ウクライナ東部ハルキウを無人機で攻撃 2名死亡、35名負傷
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ウクルインフォルム
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、29日夜から30日未明にかけて同国東部ハルキウを自爆型無人機で攻撃した。30日朝の時点で、死者2名、負傷者35名が出たことが判明している。
テレホウ・ハルキウ市長がテレグラム・チャンネルで伝えた。
自爆型無人機によるハルキウへの大規模攻撃の被害 写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム
テレホウ氏は、「昨夜、ハルキウはロシアのテロの凄惨さとシニカルさを再び感じた。ロシアは過去1週間で2回目となる組み合わせ攻撃を仕掛け、7機の『シャヘド』を市の住宅街、病院、インフラに放った。民間人2名、男性と女性が死亡。35人が負傷、内5名は児童だ。13名が病院へ運ばれ、未成年の女性1名が重体である」と書き込んだ。
またテレホウ氏は、最も卑劣な攻撃は軍病院に対するものだとし、市は同病院が負傷軍人の治療ができなくなることのないよう、復旧にかかわる全ての問題で病院を支援していると伝えた。
さらに同氏は、市内シェウチェンキウシキー地区では27軒の住宅が破損し、約1000枚の窓が割れたと報告。また、市場、登記センター、「ブディノク・プロイェクチウ」、大学、そして国内避難民が暮らしている寮が被害を受けたと伝えた。その他、民間の自動車が10台以上とガレージが炎上。さらに同氏は、破壊が最大級の3つの小地区では、移動式の行政提供サービス地点が稼働しており、被害を受けた人が補償のためにできるだけ早く登録できるようにしていると伝えた。
同氏はまた、市内ホロドノヒルシキー地区では、32軒の民家が被害を受け、120枚以上の窓が割れたと伝えた。
そして同氏は、「状況は困難だが、しかしハルキウは機能している。公共サービス従事者は攻撃直後から被害の除去に取り組んでいる」と伝えた。