ロシア軍のキーウ攻撃時にアゼルバイジャン大使館に被害生じる
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで報告した。
ゼレンシキー大統領は、「アリエフ・アゼルバイジャン大統領と話した。私たちの人々への支持と共感に感謝する。ロシア人はウクライナ人に対して、本日未明、数百機の無人機、弾道ミサイルを含むミサイルを使った。残念ながら、破壊と損傷があるし、アゼルバイジャン大使館も損傷した」と書き込んだ。
また同氏は、アリエフ大統領はその攻撃を非難し、ロシア人が大使館の建物や、アゼルバイジャンと関係のある他の施設を狙ったのは今回が初めてではないと強調したと伝えた(編集注:今年8月のロシア軍のウクライナへの攻撃の際に、アゼルバイジャンの国営石油・天然ガス会社「ソカル」の石油施設が損傷している)。
その他両大統領は、二国間関係とパートナーシップの発展についても話し合ったという。
また同日、アゼルバイジャン外務省は、エフドミモフ駐アゼルバイジャン・ロシア大使に対して、在ウクライナ・アゼルバイジャン大使館が損傷することになったロシア軍の攻撃に対する抗議の口上書を手交したことを公表した。レポートがアゼルバイジャン外務省の声明を報じた。
アゼルバイジャン外務省での同会談の際、14日未明1時頃のミサイルと無人機の攻撃によって、キーウ市内のアゼルバイジャン大使館の敷地内にミサイル「イスカンデル」が着弾したことにつき強い抗議の意が表明されたという。
アゼルバイジャン側は、ロシア側に対して、爆発により大使館の敷地の一部が完全に破壊されたことを伝えたという。
キーウ市シェウチェンコ地区における夜間攻撃の被害(アゼルバイジャン大使館の近く) 写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム
加えて、アゼルバイジャン大使館の構造部、公用車、事務所、領事部も損傷を受けたという。
同時に外務省は、「幸いにも、人的被害は回避された」と伝えた。
同会談中、アゼルバイジャン側はロシア連邦大使に対し、国際法の規範と原則に反する類似のミサイル攻撃はこれまでもあったとし、とりわけ、2022年3月10日にハルキウにあるアゼルバイジャンの名誉領事館の建物が空爆を受けた結果、行政棟が深刻な破壊を受け、公用車が使用不能になったと伝えた(編集注:また、今年8月のロシア軍のウクライナへの攻撃の際に、アゼルバイジャンの国営石油・天然ガス会社「ソカル」の石油施設が損傷していた)。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、13日夜から14日未明にかけて、同国首都キーウを中心にミサイルと無人機による大規模攻撃を行っていた。ウクライナ首都キーウでは、死者が6名、負傷者が35名に上っている。
ウクライナ空軍によれば、ロシア軍は13日夜から14日朝にかけて、ウクライナを無人機430機とミサイル19弾(内13弾が弾道ミサイル)で攻撃を仕掛けてきたという。
写真:ペトル・オゼルノイ