露裁判所が判決にてロシア軍人のウクライナ東部駐留事実を確認=記者

露裁判所が判決にてロシア軍人のウクライナ東部駐留事実を確認=記者

ウクルインフォルム
ロシア連邦の裁判所がウクライナ東部ドネツィク・ルハンシク両州占領地にてロシア軍人が駐留していることを実質的に認める判決を下した。

15日、ウクライナの記者アンドリー・ツァプリイェンコ氏がテレグラム・チャンネルにて露ロストフ・ナ・ドヌー市キーロフ地区裁判所の判決について伝えた。

ツァプリイェンコ氏は、ドンバスにおけるロシア軍人駐留の事実がレオナルド・ショロホフ裁判官の判決の中で初めてオープンに認められたと発言した。同氏は、同裁判所の判決のスクリーンショットと判決本文へのリンクを示しながら、判決の出た事件はウクライナ東部被占領地部分に駐留するウクライナ東部のロシア軍人の中の収賄と窃盗に関するものであると説明した。

同氏は、「しかし、裁判官はさらに面白いことを行ったのだ。彼は、それら全てを公式文書に載せ、それを公開したのだ。そのため、彼が職場を追い出された場合は、ウクライナにてかくまうことを提案する。(中略)まじめに話すと、今ロシア人たちは、そのプロセスの全ての文書と判決文を抹消しようと躍起だろう。そして、インターネット時代には記録が燃え尽きることはない」と発言した。

公開されている判決文には、「これはDPRとLPRの領域に駐留するロシア連邦軍部隊へと配送されるための食料だった」などという記述がある。

露ロストフ・ナ・ドヌー市キーロフ地区裁判所ウェブサイト
露ロストフ・ナ・ドヌー市キーロフ地区裁判所ウェブサイト
判決文のs
判決文のスクリーンショット(編集部作成)
判決文のスクリーンショット(編集部作成)

記者は、これはロシアの裁判所がウクライナ領ドンバス地方にロシア連邦軍部隊が駐留していることを示す初めての公式の判決であると指摘した。また同氏は、同判決から武装集団・ロシア連邦占領軍の精神状態のレベルについて結論を出すことも可能だ(編集注:収賄と窃盗に関する事件であるため)とも書き込んだ。

同氏は、「この話の中で私たちを喜ばせることができる事実は、自分の兵士たちから大規模に食料を盗む軍には、ウクライナに対する戦争で勝利するチャンスなど一切ないということだ」ともコメントした。

なお、同判決では、ロシア連邦国民Vザハルエフ氏に対して、収賄罪により一般収容所における5年間の懲役刑が言い渡されている。

また、本件に関して、ペスコフ露大統領報道官は、自称共和国領にロシア軍がいたことはないし、今もいないとし、今回の判決文につき「おそらくその文を書いた人物の過ちだろう」とコメントしている。


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