ポーランド内務相、ウクライナ穀物ばら撒き事件につき「犯人は捕まえられる」
ウクルインフォルム
ポーランドのキエルヴィンスキ内務相は28日、ポーランド国内での交通手段からウクライナから運ばれてきた穀物を勝手にばら撒く行為は受け入れられないとし、ポーランド政権はそのような行動に対応し、犯人を捕まえていくと発言した。
キエルヴィンスキ内務相が最近複数回起きたウクライナ穀物ばら撒き事件に関してポーランドラジオ出演時に発言した。
キエルヴィンスキ氏は、「複数の場所で起こった輸送手段からの穀物ばら撒きは受け入れられない。そのような出来事1つ1つに警察は対応し、犯人は拘束される。当然、それは犯罪であり、公的空間でのそのような無政府行動は、警察もドナルド・トゥスク政府も許さない」と発言した。
また同氏は、公的空間には、ウクライナのための軍事支援や人道支援を積んだ交通手段が国境を越える際に問題となっているとする偽情報が現れているとも指摘した。その際同氏は、「そのような問題はない。それら(支援)は、国境警備隊員、税関職員、警察の仕事により普通に通り抜けている」と強調した。
なお、ポーランドでは、2月9日以降、農業従事者たちがウクライナとの国境付近の国境検問地点に続く道路上で抗議運動を続けている。彼らの主な要求は、ウクライナ発農産物の輸入禁止と欧州グリーンディールへのポーランドの拒否。同時に、これまで、ウクライナの農産物が運んでいた交通機関から勝手に取り出され、鉄道や車道にばらまかれるという事件がこれまで5件生じている。これら事件はポーランドの法執行機関による捜査が行われている。
写真:ウクライナ公共放送「ススピーリネ・リヴィウ」