NATO事務総長、ウクライナとジョージアのNATO加盟は、ロシアが決めることではないと発言
ウクルインフォルム
ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は、ウクライナやジョージア等の国が同機構への加盟を欲していることに関し、ロシアは何も決めることはできないと説明した。
ストルテンベルグ事務総長が、NATO創設70周年に当たる4日にワシントンで開催された外相理事会の総括として、アメリカ国務省での記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
記者会見時、BBCの記者が、ジョージアとウクライナをNATOに公式に招待することで、ロシアを挑発して緊張を高めるのは、正しい行動か、と質問したのに対し、同事務総長は、「ジョージアとウクライナは、独立した主権国家であり、自らの道を決める主権を有している」と返答した。
その上で、同事務総長は、「ジョージアとウクライナのNATO加盟を『挑発だ』と考えることこそが危険」であると指摘し、「あなたは、そのような考えを抱くことによって、ロシアに隣国の行動を決める権利があると認めてしまっているのである」と強調した。
同事務総長は、自身の母国であるノルウェーは、「ロシアと国境を接する小さな国」であるとしつつ、1949年にノルウェーがNATOに加盟するか否かをソヴィエト連邦が指示するなどという状況を想像するのは困難だと説明した。
そして、同事務総長は「全く同じことで、ジョージアとウクライナは、自らの道を選ぶ権利を有している。加盟候補国とNATOのみが、彼らがいつ加盟するかを決めることができるのである」と説明した。
写真:ヤロスラウ・ドウホポル