外相、ゾロテーでの兵力引き離しが開始と発言 統一部隊は否定
ヴァディム・プリスタイコ外相が、同日ドネツィク州マリウポリで始まった第一回投資フォーラム「RE:think ウクライナへの投資」の会場内で記者に対して発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
プリスタイコ外相は、「ゾロテーにおける軍の引き離しが正に今行われている。私たちは、今日から(引き離しを)始めている」と発言した。
外相は、引き離しはSMMの監視と確認を要するとし、その後SMMが国際パートナーに対して本件の報告をすることになると伝えた。
外相は、「私たちは、彼ら(SMM)に準備のための時間を与えた。SMMがこの引き離しプロセスを見て、確認し、私たち、ロシア、ドイツ、フランスに引き離しが終わったと報告できるように、SMMが準備し、動画を設置するよう、彼らと合意していたのだ」と発言した。
外相はまた、ウクライナ側はSMMの軍引き離しコントロール・プロセスには介入しないとし、その理由としてこのプロセスを「完全に中立で、透明にする」ためだと発言した。
ゾロテーの引き離しには7日間連続の停戦が必要であるとの点に関しては、外相は、「私たちはSMMの日報を読んでいる。しかし、私たちは、銃撃・砲撃の情報も毎日目にしている。例えば、SMMの確認によれば、ゾロテーで最後の攻撃があったのは10月18日である。つまり10日前だ。7日、私たちは忍耐し、SMMに対して、私たちに(引き離しの)準備があると伝え、彼らに1日の準備期間を与えて、今引き離しを開始しているのだ。その次は、ペトリウシケだ」と説明した。
他方で、統一部隊作戦本部広報室長のアンドリー・アヘーイェウ氏は、ウクルインフォルムの問い合わせに対して、ゾロテー付近の引き離し地点では現時点で何の動きもないと伝えた。
アヘーイェウ広報室長は、「私は、外相の発言にはコメントできない。しかし、私たちには、(統一部隊作戦本部)司令部から今朝確認された情報はない。現時点で、双方引き離し地点では一切の動きはない」と強調した。
これまでの報道では、10月7日、ゾロテーとペトリウシケにて兵力等引き離しの開始が予定されていたが、武装集団からの停戦違反が発生したため、実現しなかった。その際、ウクライナ国防省は、ウクライナ軍は技術的に両地点での引き離しを行う準備ができていると伝えていた。