NATOはロシアとの会談の前にウクライナと協議する=NATO事務総長

NATOはロシアとの会談の前にウクライナと協議する=NATO事務総長

ウクルインフォルム
12日に北大西洋条約機構(NATO)ロシア理事会会合を控える中、ストルテンベルグNATO事務総長は、今週は欧州の安全保障にとって非常に重要な週となるとしつつ、NATOはウクライナと現状に関して協議を行っていると発言した。

10日、ストルテンベルグNATO事務総長が、NATOウクライナ委員会会合の前に、ステファニシナ・ウクライナ欧州・欧州大西洋統合担当副首相との記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私たちのNATOウクライナ委員会の枠での会合は、情勢に関する意見交換、ウクライナへの強力な政治的・実質的サポートの表明、ロシアとの今後の政治的コンタクトの調整のための機会である。(中略)私たちは、ロシアの懸念を聞くが、どのような中身ある対話もロシアの行動に関する私たちの懸念を考慮しなければならない。それは、ウクライナとの協議の下で行われねばならず、私たちは今日それを行う。私たちはまた、ジョージア、モルドバ、フィンランド、スウェーデン、欧州連合(EU)を含む、その他のパートナーとも協議を行っている」と強調した。

同氏は、今日のNATOウクライナ委員会会合は、欧州の安全保障にとって重要な週の初めに行われることを喚起し、具体的に、米国とロシアが本日ジュネーブで会合を開いていること、また12日にはブリュッセルにてNATOロシア理事会会合が、13日には欧州安全保障協力機構(OSCE)にて欧州安全保障をめぐる情勢の議論が行われると伝えた。

さらに同氏は、ロシアが今週NATOロシア理事会会合を開催するとの提案に応じた事実を歓迎すると述べ、NATO加盟国は欧州の安全保障問題、軍の活動の透明性、リスク低減、軍備管理に焦点を当てるつもりだと発言した。

同時に同氏は、NATO加盟国は、全ての国家が自らの発展の道を選択する権利を支持するとの点で一致していると強調し、それは現在まで何十年にもわたり、欧州の安全保障にとっての根源的原則であり続けていると強調した。

加えて同氏は、「ウクライナは、NATOにとって尊敬される古きパートナーである。(中略)私たちは、先ほど(ステファニシナ副首相と)ウクライナ国内(編集注:被占領地)と周辺の情勢を協議した。ロシアの軍事増強は続いており、数万の兵力、重装備を伴っている。7日には、NATO加盟国外相がロシアに対して、ウクライナから、そして欧州の境界線から自国軍を撤退させるよう、透明性と緊張緩和を示すよう呼びかけた。ウクライナに対するどのような更なる侵略も、ロシアにとって政治的かつ経済的な高い代償をもたらす」と伝えた。

同時に、同氏は、今週のロシアとの複数の対話について楽観的な見方を有していないことを示した。同氏は、「私は、その会合を歓迎しているが、それらが全ての問題を解決することができるとは思っていない。私たちは、前に進む道について同意ができること、複数会合の開催、プロセスの調整について同意ができることを望んでいる。今週末、私たちが全ての予定された会合を終えた時に、全ての問題が解決していると期待することは非現実的だ。しかし、私は、ロシアを含む双方から、欧州における新たな武力紛争の防止を可能とするプロセスに加わるための善良な意志が示されることは確かに期待している」と発言した。

他方でストルテンベルグ氏は、ロシアが再び武力行使の手段、協力ではなく対立を選択することにむけて準備をしておくべきだとも発言した。同氏は、ロシアが軍事力をウクライナに対して再び行使すれば、ロシアにとって高い代償がつくとし、さらにその場合には、「私たちはウクライナに支援を送り、ウクライナが自衛権を行使できるようにするべく、支援を行う。またNATOは、言うまでもなく、NATOの全ての同盟国の防衛に関する義務に関しては、非常に明確だ」と強調した。

なお、10日、NATOウクライナ委員会会合が開催された。同時に、9、10日、ジュネーブにて米露代表者が安全保障戦略対話が行われている。その後、12日にNATOロシア理事会会合が、13日には欧州安全保障協力機構(OSCE)常設理事会会合が開催される。


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