米国に防空システム「パトリオット」の生産ライセンス提供を何度も要請した=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、自身は米国に対して防空システム「パトリオット」の生産ライセンスの提供を何度も要請したが、提供されていないと発言した。
ゼレンシキー大統領が仏ル・パリジャン紙へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私は、米国に『パトリオット』生産ライセンスを提供してくれと何度も何度も頼んできた。誰も私に一度たりと『だめだ、私たちは渡さない』と言ったことはない。しかし、現在まで私たちは何も受け取っていない」と発言した。
また同氏は、要請の理由は、ウクライナの防空にとって非常に必要となっているその防空システムの供給に遅延が生じていることだと指摘した。
同氏はその際、「(全面)戦争3年間、私たちはその防空システムの必要な数をいまだに受け取れていない。私は、そのシステムを製造する能力が足りないとか、世界で多くの国が(編集注:同システムを受け取るための)列を作っているとか、契約があるとか言われてきた。その際私は、では私たちにライセンスと凍結されているロシアの資産を渡してくれ、私たちがその防空システムやその他の武器を生産すると強く要請してきた。私たちはその資金を受け取り、武器を作ると」と発言した。
なお、世界では、日本の三菱重工業がライセンスを得て、日本国内で「パトリオット」を生産している。
写真:オランダ国防省