ゼレンシキー宇大統領、トランプ氏によるウクライナのNATO加盟問題関連の発言につき「拙速な結論を出すべきでない」

ゼレンシキー宇大統領、トランプ氏によるウクライナのNATO加盟問題関連の発言につき「拙速な結論を出すべきでない」

ウクルインフォルム
トランプ米時期大統領がウクライナのあり得るNATO加盟はロシアの懸念の一部だと発言したことにつき、ウクライナのゼレンシキー大統領は8日、米国の政策に関して拙速な結論を出すべきではないとコメントした。

ゼレンシキー大統領がキーウを訪れたヴァルトネン・フィンランド外相との会談時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「(防空)システム『パトリオット』はNATO加盟国の中だけしかあり得ないし、そこにしかない、とウクライナが言われていたことを覚えているだろうか? あるいは、私たちはとっくの昔にNATOの中にいるのか、あるいは、拙速な結論は出すべきではないのかだ。そう、私たちのところへは、パトリオットも来たし、ミサイルシステムも来たし、NATOの他の武器も来ている。ウクライナがプーチンを阻止できるような、私たちの人々にふさわしい、尊厳のある安全の保証をウクライナが得るためには、仕事をしなければならないし、あらゆることを行わねばならない。そのために私たちは作業していく」と発言した。

さらに同氏は、戦争が生じた原因の理由は、ウクライナがNATO加盟国ではなく、安全の具体的な保証を有していないことだと指摘した。

その際同氏は、「正直に言おう。残念ながら、欧州の全ての国と米国に敬意を払いつつ、(全面)戦争の始まりから私たちに与えられてきた(支援の)額にも敬意を払いつつも、しかし、NATO(のウクライナ加盟に関して)は米国にも、そして欧州の全ての同盟国にも共通の支持があったわけではないのだ。NATOへの私たちの加盟に反対してきた国があるのはご存じだろう。それは、米国、ドイツ、ハンガリー、スロバキアだ。それは事実だ。もしオープンに話すのであれば、注意を向けて、正直に話さねばならない。私たち(の将来の加盟)はそこ(それらの国)では見られていなかった。私は、それはどうして私たちのところに戦争があるのかの原因の1つだと思っている。なぜなら、ウクライナが誰かと一緒に(戦う可能性)を(ロシアが)恐れなかったからだ。プーチンは、ウクライナのためには誰も参戦しないことを理解していたからだ。彼の軍の方が大きく、彼は、私たちを破滅させられると思っていた。しかし、ウクライナ軍は、強い人たちの軍だ。私たちの民は、世界中を感動させた」と発言した。

また同氏は、ウクライナは現在、真剣かつ強力な安全の保証を要求する権利を有していると強調した。

そして同氏は、「私は、そのことについて米国の3人の大統領と話してきた。私は、そのことについてトランプ大統領とも話したし、バイデン大統領とも話したし、今またトランプ大統領とも話している。私は、安全の保証問題を常に提起してきた」と発言した。

その他同氏は、ウクライナに強力な安全の保証が与えられない限り、欧州にいるウクライナ国民の帰還を期待することは無駄だと指摘した。

同氏は、「欧州にて、私たちはウクライナ人が戻ってきて欲しいと話しながら、ウクライナのための安全の保証は支援しないと話すことはできるだろうか。それは、少なくとも私の頭の中ではどうも合致することではない。私は、帰還したがっている1人1人のウクライナ人が自らの家族のために安全の保証を得なければならない。(中略)私たちは、具体的な安全の保証を得たいし、私たちはそれを米国と欧州の同盟に頼んでいる。私はそのことについて、米国の大統領と話していく。すぐにあれやこれやの結論は出さないことだ」と呼びかけた。

これに先立ち、トランプ米次期大統領は、自らの邸宅での記者会見時に、ウクライナのNATO加盟展望につき、自らの立場として、その加盟可能性はロシアにとっての「問題の大きな一部」だと発言し、その件に関してバイデン政権を批判していた


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