
ヘグセス米国防長官、2022年ラインへのウクライナの到達につき「全部あり得る」
ウクルインフォルム
米国のヘグセス国防長官は14日、ウクライナと同盟国はロシアの全面侵攻の主要な目的である、ウクライナ全土制圧を妨害するのに成功したと発言した。
ヘグセス国防長官がワルシャワでの記者会見時に発言した。CNNが報じた。
ヘグセス氏は、「ウクライナ人と彼らの側に立っていた同盟国の勇敢さのおかげで、特に戦争初期、ウラジーミル・プーチンを抑え込み、彼の望んでいたこと、すなわちウクライナの全てを獲得するのを阻害したのだ」と発言した。
記者から、プーチンがウクライナ領の多くを手に入れることのできる交渉が彼を「奮起」させはしないか、と質問されると、ヘグセス氏は、プーチンは「何があろうと勝利を宣言しようとしている」としつつ、しかし、彼は当初の軍事的目標は達成できなかったと指摘した。
また同氏は、和平交渉がプーチンを「奮起」させるか否かは、NATOの反応次第だと述べ、「もしNATOが本当に能力を高め、よりポーランドのように考えるべく、脅威により近い場所のバルト諸国のように考えるべく、本当に貢献と支出を増やしすことで状況に対応したら、その時は、私は、プーチンがその結果で奮起するとは思わない」と発言した。
加えて同氏は、それは西側による「彼を抑止する集団的能力が確かに生じた」ことの認識となるだろうと指摘した。
その他記者から、ウクライナは2022年まで存在したラインまで戻ることはできるかと質問されると、ヘグセス氏は、「全部あり得る」と発言した。
そして同氏は、「今日の私の仕事は、ブリュッセルにおいても、やり取りにリアリズムを加えることであった。交渉の枠組みで2014年国境に戻る可能性は小さいという現実。ウクライナにおける米軍というのは可能性が小さいという現実。交渉プロセスの枠組みでウクライナがNATOに加盟するというのは可能性が小さいという現実だ」と発言した。
写真:ヘグセス国防長官(フェイスブック)