ウクライナ国会、2021年度国家予算を採択
ウクルインフォルム
最高会議(国会)は15日、2021年度国家予算を第二読会で採択(本採択)した。
最高会議議員289名が賛成した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
採択された予算では、歳入は1兆920億フリヴニャ、歳出は1兆3280億フリヴニャと定められている。歳出超過は、対GDP5.5%。
2021年のGDP成長率は4.6%、インフレ率は7.3%、債務の対GDP規模は64.6%と定められている。また、通貨フリヴニャの対米ドル2021年平均レートは、29.1フリヴニャと予想されている。
また、最低月収の引き上げが予定されており、2021年1月には6000フリヴニャに、同年12月1日からは6500フリヴニャとなるとのこと。
2021年の平均月収は1万3632フリヴニャ、失業率は9.2%と想定されている。
歳出面では、安全保障・国防分野が2670億フリヴニャ、その内1160億フリヴニャが国務省の予算となる。内務省には、980億フリヴニャがあてられる。教育分野への予算は、1740億フリヴニャとなる。医療分野への拠出は、1590億フリヴニャ(医療従事者への給与30%増、新型コロナウイルス対策194億フリヴニャ、内26億フリヴニャがワクチン関連支出)と定められた。
全国道路建設などの大型インフラ公共事業「大建設」向け支出は、1500億フリヴニャ。中小企業支援プログラムに120億フリヴニャ。
歳入面では、民営化による120億フリヴニャの歳入増が見込まれている。
これに先立ち、11月5日、最高会議は、2021年度国家予算を第一読会で採択。11月26日には、閣僚会議(内閣)が第二読会に向けた国家予算案を確定していた。