ロシアがドンバス関連の合意を破る場合、ウクライナには代替プランが複数ある=プリスタイコ外相
7日、プリスタイコ外相が、キーウ(キエフ)市内にてリンケヴィチ・ラトビア外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
外相は、「『シュタインマイヤー・フォーミュラ』は、二つの法律がない間は、何の意味も持たない。その二つの法律とは、(ドンバス地方)選挙実施法と(同地方)特別地位法のことだ。最も重要な点は、その法律がどのようなものとなるか、にある。『フォーミュラ』自体は、その2つの法律をどのように適用させるかを説明しているにすぎない」と強調した。
外相は、今後どのように進むべきか、その「フォーミュラ」が全ての関係者にとってどの程度受け入れられるものなのかは、これらの法律が採択されてはじめて明らかになるのだと指摘した。
記者から、ウクライナ国内法内での「シュタインマイヤー・フォーミュラ」履行後にロシアが合意を履行しなかった場合に備えた代替計画が、ウクライナ側にはあるのかと尋ねられると、プリスタイコ外相は、「B、C、Dプランがウクライナにあるのかという話であれば、ある。私たちには、複数計画がある。しかし、言うまでもなく、現在ノルマンディ4国(編集注:独仏宇露)の首脳で議論している合意がある間は、私たちはそれら(代替計画)について話すことはしない」と答えた。
これに先立ち、9月18日、プリスタイコ外相が、ノルマンディ・フォーマット首相補佐官会合にて、ウクライナが「シュタインマイヤー・フォーミュラ」に同意したと発言していた。
10月1日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が、記者会見にて、ウクライナは「シュタインマイヤー・フォーミュラ」のテキストに同意するとの返答をマーティン・サイディックTCG・OSCE特別代表に伝えたと発表した。
また、2日、クチマTCGウクライナ代表の広報官であるダルカ・オリフェル氏が、ウクライナが同意することを表明した、いわゆる「シュタインマイヤー・フォーミュラ」のテキストの含まれる書簡を公開している。
3日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナ国民に対して、ドンバス地方紛争の解決に関する政権の最近の行動、特に、「シュタインマイヤー・フォーミュラ」とは何かにつき説明をする呼びかけ動画を公開した。