調査報道サイト「べリングキャット」創設者、露発の新「MH17映画」にコメント

調査報道サイト「べリングキャット」創設者、露発の新「MH17映画」にコメント

ウクルインフォルム
調査報道サイト「べリングキャット」創設者のエリオット・ヒギンス氏は、23日にハーグで公開される「正義の探求」という名のマレーシア航空機MH17撃墜事件に関する「映画」につき、制作者たちは何としてでもウクライナの罪を証明してみせたいのだろうとコメントした。

23日、「べリングキャット」のヒギンス氏が、ウクルインフォルムのハーグ特派員にコメントした。

ヒギンス氏は、「私は、その人たちは、ウクライナに罪があるということを証明するために絶望的な努力をしていて、あらゆる理論に手を伸ばしているのだと思っている。彼らの発言に一貫性が全然ないということは、彼らにとって意味を持たない。私は、その様々な理論の分析に5年かけているが、彼らは一つの理論から別の理論へと飛び回り続けているのだ。なぜなら、それらが現れる度に否定されるからである。彼らは、彼らの分析がうまくいかなくても、疑問を持たない。彼らにとって重要なことは、ロシアに罪がなくて、ウクライナに罪がある、ということを証明することだけなのだ。そして、自らの嘘を続けるためなら、彼らはどんなおろかなものも喜んで取り入れてしまう。なぜなら、そうしなければ、彼らは自分が愚かであるということを認めざるを得なくなってしまうからだ」と発言した。

なお、「べリングキャット」とは、2014年にドンバス地方上空でマレーシア航空機MH17が撃墜された事件の独自調査や、英南部ソールズベリーにて元ロシア・スパイのスクリパリ氏と娘の毒殺未遂事件と事件へのロシア特殊機関の関与の調査でよく知られている団体。

また、ハーグでは、10月23日、午後6時にロシア発の映画「MH17 - Call for Justice」の上映が行われる予定。そのプロデューサーは、「RT」(ロシアの今日)の元記者であるロシア国民のヤナ・エルラショヴァ氏であり、これまで米国、欧州、中近東での偽情報キャンペーンにかかわってきたことで繰り返し批判されてきた人物である。

マレーシア航空機MH17撃墜事件とは、2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部ドンバス地方上空で武装集団により撃墜され、乗客・乗員合計298名全員が死亡した事件をいう。

2016年9月、国際共同捜査チーム(JIT)は、同事件の技術捜査の結果として、同航空機が、親露武装集団支配地域から地対空ミサイル・システム「ブーク」により発射された弾頭「9M38」により撃墜されたことを判明させていた。2018年5月24日には、JITは、MH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明したと発表した。

本年6月19日、JITはさらに、マレーシア航空機MH17撃墜に関与した容疑者を公式に発表している。

JITの結論発表を受けて、オランダとオーストラリアの両国政府は、ロシアのMH17撃墜関与を非難している。


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