国連総会決議のおかげでクリミア問題が閉じることはない=前国連常駐代表

国連総会決議のおかげでクリミア問題が閉じることはない=前国連常駐代表

ウクルインフォルム
ロシアを侵略国かつ占領国と定める国連総会決議は、国際裁判にとって基盤となる証拠を生み出している。

ヴォロディーミル・イェリチェンコ新駐米ウクライナ大使(前国連ウクライナ常駐代表)がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した。

イェリチェンコ大使は、「私は、それ(編集注:国連総会クリミア関連決議の採択)が直接的結果とは言わないが、しかし、これらの決議がなければ、私たちは国際裁判において肯定的結果を得られることはなかったかもしれないのだ」と発言した。

大使はまた、これまで採択されたクリミア関連の国連総会決議において、ロシアは数十の項目で侵略国かつ占領国と名指しされていることを喚起しつつ、それは、国際裁判所にとって、人の指紋と同じぐらいの証拠となると指摘した。

大使は、「国連総会が一度そう言ったら、それが事実であることを意味するのだ」と強調した。

その上で大使は、このような決議があることで、様々な出来事におけるロシアの罪を立証することがはるかに容易となると指摘した。大使は、ロシアがクリミアで接収した資産も、いずれ個人や企業が返還を要求することが可能となる時が来ると述べ、「なぜなら、国連の決議はその接収を違法とみなすためのあらゆる法的根拠を与えているからだ。その時はいずれ必ず訪れる」と説明した。

更に大使は、国連の決定は、ロシアに対する政治圧力のレベルを維持することにもなっていると指摘しつつ、もし国連総会決議が採択されていなかったなら、ロシアが主張するような「クリミア問題は既に解決済み」との考えに根拠を与えてしまっていただろうと説明した。

大使は、「ロシアはこれらの決議を履行することはできないかもしれないが、しかし、他の国々はその決議を履行しているのだ」と発言した。

なお、イェリチェンコ大使は19日にゼレンシキー大統領により国連ウクライナ常駐代表を解任され、新駐米大使に任命されている


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