スロバキア首相、ウクライナに関する冗談を謝罪
マトヴィチ首相がツイッター・アカウントに書き込んだ。
マトヴィチ首相は、「スロバキアのウクライナ領土一体性に関する立場は、常に非常に明確だ。国際法は必ず尊重されねばならない。ウクライナ国民皆に対し、彼らの努力を弱らせかねない私の不適切な反応につき、謝罪する。スロバキアはウクライナの友人である」と書き込んだ。
また、同日、クレーバ外相は、記者団に対して、本件についてコメントした。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クレーバ外相は、「もしスロバキアがその言葉につきすぐに謝罪しなければ、私たちは、さらに行動していたのであろう。なぜなら、そのような行動を許すことはできないからだ。しかし、スロバキアの同僚にとっても、その発言はショックだったようであり、そのためすぐに国を代表して外相が謝罪をしたし、今朝には、スロバキア首相も公に謝罪した」と発言した。
外相は、自身は、スロバキア含め隣国との最大限の友好的・建設的関係を支持していると強調した。
同時に外相は、「しかし、誰であれ、ウクライナを傷つけるような言葉を述べたり、ほのめかしたり、領土一体性に疑問を投げかけたり、ウクライナの運命がウクライナのいないところで決められるかのような振舞いをしたりする権利は有していない。その点に関しては、スロバキアの同僚への友情を踏まえた上でも、類似の言動に対しては、単に厳しくあたるどころではなく、極めて厳格に対応することになる」と発言した。
これに先立ち、スロバキアのマトヴィチ首相は、ラジオ・エクスプレスに出演した際、ロシアとの間でコロナワクチン供与の協議の文脈で、記者からワクチン供与の代わりに何を約束したのか、と問われた際、「ウクライナのザカルパッチャだ」と冗談を述べたことが報じられていた。マトヴィチ首相は、冗談であると述べたものの、これに対して、ウクライナ外務省は、スロバキアに対して謝罪を求める公式コメントを発出していた。