ゼレンシキー大統領、独首相の訪露への期待を説明
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、メルケル独首相がロシア連邦を訪問し、その後ウクライナを訪問する際に、ウクライナにとってのエネルギー安全保障について何らかの保証を提示する可能性に期待している。
19日、大統領府広報室がゼレンシキー大統領が国内外複数報道機関へのインタビュー時の発言を伝えた。
記者から、メルケル独首相がウクライナ訪問前にロシアを訪れることに不安はないかと尋ねられると、ゼレンシキー大統領は、それについては全くもって落ち着いていると述べ、「私は、かなりの実利的な視点を持っており、自らの期待を現実的に評価することができる。何よりもまず、現実的な結果が必要である。私は、独首相がキーウ(キエフ)にプレゼントを持ってくるとは期待していない。彼女は、過去にもそのようなことはしていない。私は、アンゲラ・メルケル氏とウラジーミル・プーチン氏が何らかの合意に達し、それを持って彼女がキーウを訪れることを期待している。それはウクライナにとっての保証となるかもしれない。例えば、ロシアがウクライナのガス輸送システムを通じて欧州連合(EU)にガスを輸送する際の最小限の供給量について同意する、といったことだ」と発言した。
大統領はまた、メルケル独首相はロシアとの関係で実利的な考えを持っているが、そのアプローチは柔和すぎるとの見方を示した。大統領は、「彼女がロシアとの関係を維持しようとしているのはわかる。それは実利的アプローチと呼ぶことができよう。そして彼女は、9月26日の独議会選挙の際に何らかのサプライズが起こることを避けたがっている。ロシアは、以前同様、影響力を持っているのだ。私の個人的な考えでは、独首相は非常にデリケートなバランス維持の手段を取っている。私は、それを過度に柔和だと思っている」
なお、メルケル首相は、8月20日にモスクワを訪問し、その後22日にキーウを訪問する。
写真:大統領府