独と露はミンスク諸合意履行に関して見解が異なる=ベーアボック独外相
ベーアボック氏がラヴロフ露外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ベーアボック氏は、ノルマンディ・プロセスを生き返らせ、ミンスク諸合意履行で前身することが重要だとし、「それは欧州、私たち皆のより大きな安全への重要な一歩となるだろう」と発言した。同氏はまた、17日のキーウ(キエフ)での協議と18日のモスクワでの協議にて、ノルマンディ・フォーマットの、外相級を含む「あらゆるレベル」での協議を行うための可能な行動を強調したと述べた。また、同氏は、ミンスク諸合意履行協議とノルマンディ協議を継続する必要があるとの点で全ての当事者が一致したことは良いことだと発言した。
同氏はまた、ドイツとロシアは「これまで同様、現場の事実とミンスク諸合意の履行に関することにつき、異なる見解を有している」と指摘した。同時に、より重要なことは、協議を続けること、ノルマンディ・フォーマットの協議の机に戻ることだと補足した。
加えてベーアボック氏は、ロシアがウクライナ国境沿いに約10万の兵力を集結させていることにつき「理解できる根拠がない」と形容し、「それを脅迫として理解しないことは難しい」と指摘した。同氏は、ドイツ政府は、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)、G7の同盟国・パートナー国とともに、状況に対応をせざるを得ない、状況を放置しておくわけにはいかないと発言した。
ロシアの更なる侵攻が生じた場合のノルド・ストリーム2の扱いについての質問には、ベーアボック氏は、改めて、エネルギー輸送が武器として使われたら、「相応の結果をもたらす」と発言した。
同氏はまた、ロシアが西側から安全保障を求めていると述べ、「私たちは真剣な対話、大陸の全ての人々により多くの安全をもたらすステップについての議論を行う用意がある」と発言した。
なお、ベーアボック独外相は、17日にキーウを、18日にモスクワを訪問した。