英外務省、ロシアがウクライナで政権転覆を計画と発表
ウクルインフォルム
英外務省は22日、ロシア政権がウクライナにおいて親露政治家を国家のトップに据える計画を有していると発表した。
英外務省が声明を発出した。
声明には、「私たちには、ロシア政府がウクライナへの侵攻と占領を行うかどうかを検討しながら、キーウ(キエフ)へと親露指導者を就任させることを検討していることを示す情報を有している。イェウヘン・ムラーイェウ元ウクライナ最高会議議員は、その潜在的候補者とみなされている」と書かれている。
さらに英外務省は、ロシア情報機関は、セルヒー・アルブゾウ元第一副首相・元首相代理、アンドリー・クリューイェウ元第一副首相・元大統領府長官、ヴォロディーミル・シウコヴィチ元国家安全保障国防会議(NSDC)副書記、ミコラ・アザロウ元首相といったヤヌコーヴィチ政権時代の政権幹部とのコンタクトを維持していると指摘し、これらの人物の内何名かは、ロシア情報機関のウクライナへの攻撃計画に関わっていると指摘した。
トラス英外相は、「公開された情報は、ウクライナ弱体化を目的とするロシアの行動の規模に光を当てるものだ」と発言した。また、トラス氏は、ロシアは緊張を緩和し、侵略・偽情報キャンペーンを停止し、外交の道を進めなければならない。英国はパートナーとともに、ウクライナに対するどのような軍事侵攻も甚大な戦略的誤りとなり、高い代償をもたらすことを何度も伝えてきた」と説明した。
なお、ムラーイェウ氏(私達党党首)は、ヤヌコーヴィチ政権時の最高会議地域党会派議員。政党名と同じ「私達」という名のテレビを所有している。2021年12月にレイティング社が発表した世論調査では、大統領選挙の際の投票先に関する設問で、ムラーイェウ氏に投票すると回答したのは、全体の6%(5位)だった。