ウクライナ大統領府、ゼレンシキー・バイデン電話会談の結果を報告
28日、ウクライナ大統領ウェブサイトに結果が掲載された。
発表には、「ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏は、ウクライナの独立、主権、領土一体性への強固かつ揺らがない支持、またロシア侵略抑止のための国際コミュニティ動員における米国のリーダーシップにつき、米国とジョセフ・バイデン氏個人に謝意を伝えた」と書かれている。
さらに発表によれば、ゼレンシキー大統領は、バイデン大統領による、ウクライナにおける米国の外交プレゼンス維持の重要性に関する発言を歓迎し、在ウクライナ米大使館の引き続き安定した活動を明言した。
ゼレンシキー氏はまた、防衛用致死性武器をはじめとする、米国が供与する支援につき謝意を伝えた他、防衛協力・防衛能力の強化に向けた米国の今後の行動につき期待を表明した。
同時に同氏は、現状におけるウクライナの経済・金融面での安定性のサポートの重要性を強調した。
両首脳は、米国からウクライナへの財政支援拡大に向け、二国間のものや国際金融機関を通じたものなど、具体的行動につき協議を行った。
その他両者は、最近行われた独仏宇露4国からなるロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う「ノルマンディ・フォーマット」の最近の協議の結果について協議した。発表には、「バイデン氏は、停戦体制の無条件回帰に関する合意達成を歓迎した。ゼレンシキー氏は、ウクライナにはノルマンディ・フォーマット首脳会談を近い将来実施する準備があることを指摘した」と書かれている。
また、大統領府は、今回の宇米首脳電話会談は2022年に入ってから2回目であるとし、「両国の深化した戦略的協力を示し、2022年に良いダイナミズムを与えるものだ」とコメントしている。
これに先立ち、米ホワイトハウス広報室が同電話会談の結果を発表していた。
同発表によれば、バイデン米大統領は、ロシアがウクライナへ更に侵攻した場合、米国は同盟国・パートナー国とともに断固として対応する準備があることを再確認した。
バイデン氏は、独仏宇露4国からなるノルマンディ・フォーマットの紛争解決努力に対する米国の支持を伝え、1月26日(編集注:のノルマンディ・フォーマット首脳補佐官級会合の際)に当事者が2020年7月の停戦条件へ再コミットしたことが、緊張緩和やミンスク諸合意の履行進展に役立つことを期待すると表明した。
写真:ウクライナ大統領府