ゼレンシキー宇大統領、1日で11か国の欧州諸国首脳と電話会談
ゼレンシキー宇大統領が22日夜の動画メッセージにて発言した。
ゼレンシキー氏は、「朝から、ウクライナのための候補国についての肯定的決定のために電話マラソンを続けた。今日は、11か国の首脳と話した。ブルガリア、ラトビア、ギリシャ、スウェーデン、エストニア、チェコ、ベルギー、オーストラリア、スロベニア、モルドバ、それからリトアニアのナウセーダ大統領ともまた話した」と伝えた。
ゼレンシキー氏は、ペトコフ・ブルガリア首相には、ウクライナと、ウクライナの参加する欧州全体の発展への支持につき謝意を伝えたと発言した。
ラトビアのカリンシュ首相とは、両国の情勢について協議し、ロシアが起こしている食糧危機のような様々な危機からの欧州の防衛についても話し合ったと伝えた。
ゼレンシキー氏は、ギリシャ首相がウクライナへの心からのサポートの言葉を聞けたとし、「私たちは欧州理事会から期待される決定の歴史的重みにつき、首相と同じ見方をしている」と発言した。
スウェーデンのアンデション首相とは、二国間協力の展望と欧州機構レベルでの連携について協議したと伝えた。
エストニア首相には、ウクライナへの不変の支持に謝意を伝えたとし、「私たちの協力上の優先課題と来週のマドリードでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会談の議題について協議した」と報告した。
チェコのフィアラ首相とは、次の半年間のEU理事会議長国としての優先課題について協議したとし、「チェコがウクライナを支持していることを確信している」と発言した。
ベルギーのドゥ・クロー首相に対しては、ウクライナの欧州展望への支持につき謝意を伝えた他、ウクライナへの訪問に招待したと伝えた。そして、「ベルギーによるウクライナの戦後復興への決定的な参加に期待している」と発言した。
オーストリアのネーハマー首相に対しては、政治的・人道的サポートと、「ウクライナの必要への理解」につき謝意を伝えたと述べた他、「私たちは二国間関係の発展のために非常に多くのことができる」とコメントした。
スロベニアのゴロブ首相とは、二国間関係の協力を強化できるとの点で同意したとし、またウクライナへの加盟候補国地位付与への一貫した支持につき謝意を伝えたと報告した。
ゼレンシキー氏は、モルドバのサンドゥ大統領とも電話会談を行ったとし、欧州理事会の重要会合を前に、互いに支持を伝え合ったと述べた。また、「私たちは、EUへのこの道をできるだけ速く通り抜けられるよう、互いに助け合っていく」と強調した。
さらにゼレンシキー氏は、リトアニアのナウセーダ大統領との電話会談では、ロシアの飛び地であるカリーニングラード州を巡る情勢につき、ナウセーダ氏へ支持を表明したと報告した。
またゼレンシキー氏は、「明日もこのようなマラソンを続ける。私たちは、ウクライナへの最大限のサポートを確保せねばならない。欧州の重要な決定は、明日の夕方期待されている」と発言した。
写真:大統領府