ウクライナ国会与党幹部、来年選挙を実施する可能性を指摘
ウクルインフォルム
ウクライナ最高会議(国会)の与党会派「人民奉仕者党」のアラハミヤ会派長は30日、ウクライナで今年は選挙が行われないが、来年の開催はあるかもしれないと発言した。
アラハミヤ氏がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
アラハミヤ氏は、「現在私たちは戦時下にあり、次の最高会議選挙が戦時下で行われるのか、戦後行われるのかは、わからない。私は、理論的には選挙は戦時下でも実施可能だと思っている。あなた方は、国際パートナーたちが、いわゆる『民主主義の停滞』を起こさないために、選挙は戦時下であっても開催すべきだとのシグナルを私たちに送っているのを目にしているだろう。現在、法的には選挙は禁止されている。しかし、そのような問題が生じれば、私たちは耳を傾けざるを得ないのだ。間違いなく今年はないが、しかし、来年か、1年後には、それを行わなければならなくなるだろう」と予想した。
同氏はまた、ウクライナは国際パートナーたちのアドバイスを聞くべきだとし、「私たちは、1フリヴニャの内、68コピーカは、国際パートナーたちのお金であることを知っている(編集注:1フリヴニャ=100コピーカ)。つまり、私たちは彼らの意見に耳を傾けなければならない。なぜなら、彼らは私たちのことをかなり積極的に支援しているからだ」と指摘した。
同時に同氏は、選挙が行われた場合は「人民奉仕者党」は議席を獲得するだろうと指摘した。
なお、米国のリンゼー・グラム上院議員(共和党)が最近、ウクライナの選挙は、戦争が終わっていようと終わっていまいと、来年行われるべきだとの意見を表明していた。
他方で、ゼレンシキー大統領は、近く選挙を実施すると、国民や世界の関心を平和回復プロセスから逸らしてしまうとの見方を示していた。
ポドリャク宇大統領府長官顧問は、戦時下の選挙実施が不可能である理由として、治安、財政の問題や、有権者登録ができないことを挙げていた。