![「今は選挙を行う時ではない」=ゼレンシキー宇大統領 「今は選挙を行う時ではない」=ゼレンシキー宇大統領](https://static.ukrinform.com/photos/2023_11/thumb_files/630_360_1699298443-328.jpeg)
「今は選挙を行う時ではない」=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した。
ゼレンシキー氏は、「国家のリソース、予算のリソース、私たちの注目と感情のリソース、私たちの努力のリソース、これらは全て私たちの勝利のために必要なものだ。私はもう一度繰り返す。私たち皆が、人々が予算リソースを石畳や道路の修繕ではなく、防衛支援に回すよう要求しているのを見ている。そうしなければならない。全てのリソースはウクライナが強くなるためのことに向けなければならない」と発言した。
また同氏は、現在、ウクライナの防衛戦力が痛み、戦い、損耗、ウクライナのための戦果を抱えて生きている中、「私たちは、今、戒厳令下、多くの挑戦がある中で、社会に選挙のテーマを軽薄に投げ入れて遊ぶことが全くの無責任なことだということを、皆が理解している」と発言した。
そして同氏は、現在政治的に分断するようなことはいかなることも止めるべきだと述べ、「私たちは、今は防衛の時、闘いの時なのであり、それに国と人の運命がかかっていることを理解すべきだ。ロシアだけがウクライナから待ち望んでいる、いさかいの時ではない。私は、今は選挙を行う時ではないと思っている。もし、あれやこれやの政治的対立に終止符を打ち、一致団結で今後も活動しなければならないのであれば、国家には、終止符を打ち、社会にあらゆる必要な回答を与えることのできる機関がある。対立とウクライナに対する他者の遊びのための空間を残さないために」と発言した。
同氏は、「私の個人的な姿勢と呼びかけは、2月24日のときと同じであり、ウクライナのために、私たちの国を、その防衛を、占領者の殲滅を、今戦場で確立されているウクライナの運命を大切にすることだ」と強調した。
これに先立ち、5日、ウクライナ最高会議のホンチャレンコ野党会派「欧州連帯党」議員が、ゼレンシキー大統領が2024年3月31日に大統領選挙を実施するための決定を採択したと発言していた。
なお、9月、ウクライナの100以上の市民団体は、戦争のアクティブな局面に選挙を実施することは不可能だとする共同声明を発表している。