ゼレンシキー宇大統領、モディ印首相と電話会談を実施
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで報告した。
ゼレンシキー氏は、ウクライナはインドとの貿易・経済関係の強化、とりわけ農産物輸出、航空分野、医療・工業製品貿易に関心があると伝えた。
また同氏は、ウクライナはインドの学生がウクライナの教育機関に戻ってきていることを歓迎した。
加えて、同氏はモディ氏に対して、ウクライナの主権と領土一体性の支持、人道支援、首脳補佐官級会合へのインド代表者の積極的参加につき謝意を伝えた。
そして同氏は、「私たちには、インドが初回の『平和サミット』に出席することが重要だ。サミットの準備はスイスで続いている」と強調した。
またモディ印首相も、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、同電話会談にて、ゼレンシキー大統領に対してインドによる平和達成とできるだけ早い紛争停止に向けた努力への一貫した支持を伝えたと報告した。
その際モディ氏は、「インドは、人民中心的アプローチに従い、人道支援を提供し続ける」と伝えた。
その他、スカイニュースは、インドは伝統的にロシアとの間で経済・防衛の繋がりが強く、ロシアに対してウクライナ侵攻に関する批判を控えていると報じている。
同時に、報道には、インド政府高官が、ウクライナは推進する和平案(平和の公式)の支持を得たいと思っており、来週クレーバ宇外相がインドを訪問すると伝えたと書かれている。これは、ロシアの全面侵攻が始まってから、ウクライナ政府高官による初めてのインド訪問となるという。
これに先立ち、3月14日、イェルマーク宇大統領府長官とハルシュ・クマル・ジェイン駐宇インド大使がウクライナにおける公正な平和の確立をはじめとする、今後の連携分野に関する協議を行っていた。
2023年4月には、ジェパル(当時)外務第一次官がインドを訪問した際の地元メディアへのインタビュー時に、ゼレンシキー大統領はモディ印首相との協議を望んでいると発言していた。
その後、同年5月20日、ゼレンシキー大統領とモディ首相は、広島訪問時に会談している。