「ブラジルでは露宇戦争について誰も話したがらない」=ウクライナ大使
ウクルインフォルム
メリニク駐ブラジル・ウクライナ大使は1日、ブラジルの高官や政治家は同国の中立の立場から現在のロシア・ウクライナ戦争についての話を避けていると発言した。
メリニク大使が「ラジオNV」へのインタビュー時に発言した。
メリニク氏は、ブラジルの状況は、自身のロシア全面侵攻直前と直後数か月の駐ドイツ大使勤務時の仕事よりも「数十倍困難だ」と発言した。
また同氏は、「私は、時々、ここの人々は別の惑星に住んでいるかのような印象を覚える。かなり悲しい事実だが、戦争については、ここでは誰も話したがらない。つまり、外務省に行ったり、議員と会談をしたとしても、戦争についてのテーマは避けられるのだ。なぜなら、それは都合が悪いから、なぜなら、ロシアの対ウクライナ侵略に関する公式のいわゆる中立の立場のせいで、人々には答えることがなく、困ってしまうからだ」と発言した。
その際同氏は、ブラジルをウクライナ側に引き寄せる意向を表明したマクロン仏大統領が最近3日間にわたりブラジルを訪問した後に、ルーラ・ブラジル大統領が、ブラジル人には「フランスにあるような神経質はない。なぜなら、私たちはあの戦争から何千キロメートルも離れたところにいるからだ」と発言したことを喚起した。
また同氏は、ウクライナは現在ラテンアメリカでの活動を「完全に単独で」行っていると述べ、西側のパートナー国は、ブラジルに方針を変えさせるような活発な努力は行われていないと発言した。