トルコはウクライナへの占領地返還を主張=トルコ大統領顧問
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ウクルインフォルム
トルコ大統領の主任顧問を務めるヤルチン・トプチュ氏は8日、同国はウクライナの領土一体性、主権、独立を支持しており、あらゆる場にて、クリミアを含む被占領地の返還が国際法の要件であることを強調していると発言した。
トプチュ主任顧問が、クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」副代表のナリマン・ジェリャル氏とのアンカラでの会談時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
トプチュ氏は、「ウクライナの領土一体性、主権、独立を支持しているトルコは、クリミアを含む占領地の返還が国際法の要件であることをあらゆる場で主張している。トルコは、ウクライナ、ガザ、レバノンにおける長引く占領と戦争が終結することを望んでおり、あらゆる国際場裏でそれを強固に支持し、全人類の未来のために私たちの地域と世界における恒常的な平和の実現に貢献している」と発言した。
同会談時、ジェリャル・メジュリス副代表は、ロシアに占領されるクリミアの情勢、クリミア・タタール人に対する迫害、ロシアが犯す人権侵害や犯罪について伝えた。
なお、これはジェリャル氏が、ロシアの拘束から解放されてから初めてのトルコ訪問となる。
ジェリャル氏は、「家宅捜索、拘束は常に起きている。拘束された者たちは、長期の禁錮を伴う罪が言い渡され、不当で非人道的な環境に置かれる…。60歳以上の政治囚が健康状態の悪いまま法廷に連行されたケースもある」と伝えた。
また会談には、人権保護団体「ズミナ」の代表者も参加。会談参加者たちは、捏造された事件でロシアに拘束されているクリミア・タタール人や、ウクライナ軍人・民間人の解放をエルドアン・トルコ大統領が促すことへの期待を伝えた。
なお、クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のナリマン・ジェリャル副代表は、2021年9月にロシアに拘束されていたが、今年6月29日の被拘束民間人10名解放の際に同氏も解放されていた。