スターマー英首相、バイデン米大統領に対してウクライナへの長射程攻撃許可と200億ドル融資を要請へ=報道
ウクルインフォルム
英国のスターマー首相は、米国のバイデン大統領に対して、トランプ次期米大統領が就任するまでに200億ドルの融資をウクライナに拠出し、また英国がウクライナに提供する長射程ミサイルでのロシア領攻撃の許可も出すよう要請するつもりだという。
英テレグラフが報じた。
報道によれば、スターマー氏は、来週ブラジルでのG20首脳会議に出席する際に、バイデン氏との会談を持つことを主張しているという。
その際、スターマー氏は、ウクライナが英国供与の長射程ミサイル「ストームシャドー」でロシア領内深部を攻撃する許可を得られるべきだと述べることが見込まれているという。バイデン氏はこれに反対している。
報道では、ブラジル・リオデジャネイロでの首脳会議では、ウクライナ支援の加速において決定的な意味を持つ可能性があると指摘されている。
英国は、G7の国々(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本)英国、米国)がウクライナへの新たな融資に関する約束を果たすことに焦点を当てていくという。
すなわち、今年6月にG7首脳は、ロシアの凍結資産から得られる利益を活用する形での500億ドルをウクライナに融資することで合意しており、米国はその内200億ドルを拠出することを約束しているが、まだそれは提供されていないのだという。米政権は先月、資金は年内の拠出に向けて準備していると伝えていた。
この議論に詳しい英政府関係者は、英国はバイデン氏に対してその約束の履行に向けて圧力をかける用意があると述べたという。
スターマー氏のG20首脳会議会場内での会談は、まだ未調整で、発表されていないものの、英政府・外務省関係者は、バイデン氏との二者会談の開催が合意されることを期待しているという。
写真:Stefan Rousseau/Getty Images