ゼレンシキー宇大統領、ショルツ独首相のプーチン氏への架電につき「ミンスク3は生じない。私たちに必要なのは真の平和」

ゼレンシキー宇大統領、ショルツ独首相のプーチン氏への架電につき「ミンスク3は生じない。私たちに必要なのは真の平和」

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、ショルツ独首相が同日ロシア首脳プーチン氏と電話会談をしたことにつき、「ミンスク3」(編集注:ウクライナにとって不利な合意の意)は生じない、ウクライナには真の平和が必要だと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「ショルツ首相は私に対して、プーチン氏に電話するつもりだと述べていた。私は、ショルツ氏の電話はパンドラの箱だと思っている。今後、その他のやり取り、その他の電話が行われるかもしれない。単なる多くの言葉だ。そして、それこそが、プーチンが長らく望んでいるものなのだ。彼にとっては、自らの孤立、ロシアの孤立を緩和することが極めて重要なのだ。そして、(編集注:プーチンには)協議、普通の、何ももたらさない協議を行うことが重要なのだ。彼が何十年間も行ってきたのと同様にだ。それはロシアに政策を一切変化させないこと、本質的には一切何もしないことを可能にさせてきたものであり、それこそが正にこの戦争をもたらしたものでもある。今、その挑戦を皆が理解している。どのように行動すべきかを知っている。そして、警告しておきたい。『ミンスク3』は生じない。私たちには真の平和が必要だ」と発言した。

これに先立ち、ドイツのショルツ首相は15日、ロシアの首脳プーチン氏と電話会談を行い、ロシアの侵略戦争を非難した上で、戦争の終結と軍の撤退を要請し、さらにウクライナとの協議実施の準備を示すよう呼びかけていた

ショルツ氏は、13日には、独議会でのスピーチの際に、ウクライナに対する支援継続を明言しつつ、同時に、自身が政府を率いている内は、戦争のさらなるエスカレーションを許さず、ドイツとNATOが戦争に引き込まれることのないようにあらゆる可能なことを行うと繰り返していた。

なお、ショルツ氏がプーチン氏と前回電話会談を行ったのは、2022年12月。


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