プーチンはトランプ・チームによる「ウクライナのNATO加盟延期」案を拒否=戦争研究所
ウクルインフォルム
米国の戦争研究所(ISW)は、トランプ米次期大統領チームが検討してきたロシアの対ウクライナ戦争を終わらせる「和平計画案」の一部である、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を延期させる提案をロシアのプーチン氏が拒否したことを指摘した。
ISWが報告書で解説した。
報告書には、プーチン露大統領が2024年11月初旬にトランプ米次期大統領チームが検討していたと報じられていた、ウクライナにおける戦争の終了条件として、ウクライナのNATO加盟を少なくとも10年間延期させるという提案をはっきりと拒否したと書かれている。
12月26日、ウクライナのNATO加盟を10年から20年延期させるという11月初旬に報じられた提案につき、記者からコメントを求められると、プーチン氏は、ウクライナがNATOに加盟するのは「今日だろうが、明日だろうが、10年だろうが」重要ではないと発言した。
ISWは、このプーチン氏の発言は、2021年末と2022年初頭の自身の要求について、妥協を検討することを拒否することを改めて示しただけだと指摘している。そのプーチン氏の要求とは、ウクライナを、NATOに永久に加盟しない、永世中立国にすること、ウクライナ軍の規模に関して厳しい制限を課すこと、ウクライナ政府を排除することなどが含まれている。