戦争拡大のためにプーチンには米国のいない弱いNATOが必要=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、プーチン氏は米国が離脱した弱い北大西洋条約機構(NATO)や、安全の保証のない弱いウクライナを見たがっているとし、なぜならそれによりプーチンは大規模な戦争を東欧の国々へともたらすことが可能となるからだと発言した。
ウクライナのゼレンシキー大統領が米国のレックス・フリードマンとのインタビューの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私は、プーチンが行いたがっている2つのことがあると思っている。それは、トランプ氏と米国のいない弱いNATOであり、戦場において耐え抜けない弱いウクライナだ。それは、第二次世界大戦後の欧州の旧ソ連部分全体へとプーチンがもたらす大規模な戦争を引き起こす。それが彼の行なっていくことだ」と発言した。
また同氏は、米国の政治家は、プーチンがウクライナを破滅させたいだけではなく、旧ソ連諸国全てを支配下に入れたがっているということを理解すべきだと指摘した。そして同氏は、ジョージアに親露政権を樹立させてから、プーチンはモルドバの不安定化を再開するだろうと発言した。
その際同氏は、「彼は今、モルドバ議会を巡って戦っていく。4月に起こることを目にするだろう。彼は、モルドバを欧州から逆行させたがっている。そこでは親露政党が生じ、彼らは選挙に勝ったばかりの新欧州大統領に何かを行なっていくだろう。そして、その後の行動は全くもってわかりやすいものだ。彼は、旧ソ連諸国を最大限取り戻すためにあらゆることを行なっていく。そして、私は、どのような代償でそれを行うかを知っている。シリアを見たであろう」と発言した。