
ゼレンシキー宇大統領、リヤドでの協議結果につきコメント 宇露間の立場の違いを指摘
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、リヤドでのウクライナ・米国間協議の結果として発出された声明の項目の内、ウクライナ側との声明では児童、捕虜、民間人の返還の項目があり、ロシア側との声明では港と農産物輸送の問題の項目があることを指摘した。
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ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「合意結果として2つの声明が出る。ウクライナ・米国間の声明と、個別に米露声明だ。どうしてか? それらは少し違うのだ」と発言した。
同氏はその際、協議結果として出る声明の中の5つ目の項目は、宇米版と露米版で異なるとし、ウクライナとの声明では5つ目の項目は米国がウクライナ児童、捕虜、民間人被拘束者の返還を支援すること、ロシアとの声明では経済問題となっていると指摘した。
そして同氏は、「私たちの議題にそれ(編集注:経済問題)はなかった。私たちが知る限り、ロシア人たちは、米国側からロシアの農業部門、農産物の輸送におけるロシアへの支援問題を提起した。つまり、港や、料金などの話だ。私たちは、私たちの共通の文書にそれを盛り込もうとはしなかった。私たちは、それが立場の弱体化、制裁の弱体化だと考えている」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナ側はロシア側と米国側が合意した第5項目の詳細のことは知らないと強調した。
これに先立ち、ホワイトハウスは、米国とウクライナが黒海における安全な航行、武力行使の排除、軍事目的のための商業船舶の使用を防止することで合意したと発表していた。同時にホワイトハウスは同日、米露間政権代表団協議の結果としても、今次の米宇間の発表と類似の内容の合意を発表していた。