
米国の「力による平和」は今のところウクライナにだけ機能している=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、米国は交渉において、ウクライナとの関係においてのみ、停戦に同意させるために、支援停止という「力」を使っており、ロシアに対しては提案しか提示していないと発言した。
ゼレンシキー大統領がCBSニュースとのインタビューの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「米国は、私たちにとって、民間人へのロシアのミサイル攻撃が来ることの理解がなければ、弾道ミサイル攻撃が非常に痛みあるものとなることを知りつつ、私たちへの支援とインテリジェンス共有を止めた。そして、私たちは、それが止められたことを知る中で、ウクライナが無条件停戦に向かえば、それ(編集注:支援とインテリジェンス共有)は再開されるという条件だと聞き、私たちは無条件停戦へ向かうと述べたのだ。そして、その点で、私には大統領として疑問がある。私には、何かが遮断され、『行け、そうでなければ私たちは再開しないし、損耗が生じ、武器、支援、インテリジェンスはない』と言われた。私には疑問がある。では、米国はロシアにはその対称で何をしたのだ? 『停戦へ行け、さもなくば、お前には非常に強力な制裁パッケージが科されるぞ』か? しかし、正直かつ公正に言えば、私たちは遮断されて、それ後提案されたが、ロシア人には提案はされたが、何も遮断されなかったのだ」と発言した。
また同氏は、「力による平和は一方にのみ、私たちの側にのみ機能している」という状態になっていると強調し、「私は、それは不公正なアプローチだと思っている」と指摘した。
その上で同氏は、米国は強力な措置をとるべきだとし、「私たちはまだ、それにとても強く期待しており、ウクライナに対してではなく、ロシアに対して条件が出されることを期待している」と発言した。