ヴァルソロメオス1世:コンスタンティノープル総主教だけが教会法手続きを定められる
ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教がイスタンブルで開催された主教会議でそのように述べた。6日、ロシアのインターファクス通信が報じた。
ヴァルソロメオス1世総主教は、「コンスタンティノープル総主教のみが教会法特権を持っているのであり、同総主教は教会・教会法手続き制定の責任を負っている。もし、コンスタンティノープル総主教がこの責任を拒否して、正教会間から去ってしまえば、諸正教会は『羊飼いを失った羊』のように行動することになろう」と述べた。
この会議の主要な議題の一つは、とりわけ、ウクライナに独立した正教会を設置するためのトモスの付与に関する問題であった。
ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教は、自らの演説で、コンスタンティノープルの参加なく民族間の問題を解決しようとしてもうまくいかないであろうとの予想を示し、「人々の中には、コンスタンティノープル総主教を愛さなくても正教会を愛すことができると誤解し、私たちを試そうとする者がいるが、彼らは、コンスタンティノープル総主教が正教会の真の倫理を作り出していることを忘れているのである」と述べた。
なお、本年4月17日、ポロシェンコ大統領は、コンスタンティノープル総主教に対し、ウクライナ正教会の独立(Autocephal)に関するトモスの付与を要請する呼びかけを準備したと述べていた。
4月19日、ウクライナ最高会議(国会)がこの呼びかけを承認。
その後、ポロシェンコ大統領は、コンスタンティノープル総主教が、ウクライナ正教会への独立付与に必要な手続きを開始したと述べた。
9月2日、イスタンブルでの主教会議で、主教達は、コンスタンティノープル総主教は他の同意がなくても独立を付与することができるとの決定を採択した。