ウクライナはトモス付与に向けた最終直線に来ている:大統領とコンスタンティノープル総主教代理の会談
17日、ポロシェンコ大統領が、コンスタンティノープル総主教庁総主教代理のダニール・パンプリースキー大司教(米国)とイラリオン・エドモントンスキー主教(カナダ)の両名との会談の際に述べた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ポロシェンコ大統領は、「ウクライナ人は、数百年の間、ウクライナの独立正教会を得るために祈ってきました。その祈りは、母なる教会、コンスタンティノープルに向けられていました。私は、神が私たちの祈りを聞いてくれたことを嬉しく思いますし、そして、特に過去3年、私たちは一緒にこの道を歩み続け、今だからこそ言えますが、道の最後の直線に入ったことを嬉しく思っています」と述べた。
大統領はまた、ヴァルソロメオス総主教に対して、総主教代理を任命することでで示したその勇敢さと賢明さにつき感謝を述べた。
一方で、ダニール大司教は、自身とイラリオン主教がキーウ(キエフ)へ来たのはヴァルソロメオス総主教の代理であると同時に、総主教庁聖会議の代表としてでもあるとした上で、その目的は、ウクライナ正教会に独立を付与するプロセスの開始を始めるという既に決められた問題に関わる作業を続けるためであると指摘した。
その上で、大司教は、「あなたが明確に指摘したとおり、私たちは、最終線に続く直線上にいます」と述べた。
なお、これまでウクルインフォルムが報じたように、本年4月17日、ポロシェンコ大統領は、コンスタンティノープル総主教に対し、ウクライナ正教会の独立(Autocephal)に関するトモスの付与を要請する呼びかけを準備したと述べていた。それを受け、4月19日、ウクライナ最高会議(国会)がこの呼びかけを承認。
その後、ポロシェンコ大統領は、コンスタンティノープル総主教が、ウクライナ正教会への独立付与に必要な手続きを開始したと述べた。
9月2日、イスタンブルでの主教会議で、主教達は、コンスタンティノープル総主教は他の同意がなくても独立を付与することができるとの決定を採択した。
9月7日には、コンスタンティノープル総主教がウクライナ正教会への独立付与の準備に向けて、二人の総主教代理を任命していた。