ポロシェンコ大統領:アンドリー教会譲渡の決定は聖職者の同意を得ている
16日、ポロシェンコ大統領がリヴィウ州の国際平和維持・安全保障センター訪問の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ポロシェンコ大統領は、キーウ(キエフ)市内のアンドリー教会のコンスタンティノープル総主教への譲渡に関する情報について、「母なる教会、コンスタンティノープル総主教が祈りをささげ、聖体礼儀(編集注:カトリック教会のミサに相当)を行える教会を用意するため、教会の聖職者達の同意を得た上で、この決定が下された。私は、議会でこの問題を主導していく」とコメントした。
また、大統領は、この決定はトモス付与を早めることになると指摘した。
加えて、大統領は、現時点で国家と大統領は(ウクライナ正教会が)独立を受け取るためにできることはほぼ全てし終えたと明言し、今は教会聖職者が関連の責任ある行動を行うときであると強調した。その上で、大統領は、現在ウクライナを覆う雰囲気は楽観的でいられる根拠を与えるものであると指摘した。
これまでの報道では、16日、最高会議(国会)内大統領代表のイリーナ・ルツェンコ議員が、大統領が、アンドリー教会をコンスタンティノープル総主教の恒常的利用のために譲渡を提案する法案を近く登録すると述べていた。
10月11日、コンスタンティノープル総主教は、ウクライナ正教会に独立に関するトモスを付与する決定を採択。現在、キーウ(キエフ)において、ウクライナ正教会キーウ聖庁、同教会自治独立派、同教会モスクワ聖庁の聖職者による会議が招集されることになっている。同会議では、コンスタンティノープル総主教庁に対して、トモス要請がなされることになる。会議は、諸教会の統一を行い、統一されたウクライナ正教会が創設され、同正教会の総主教が選出されることになる。
その後、そのウクライナ統一正教会の総主教により、文書の形でのトモスの授受が行われる。
ウクライナ正教会キーウ聖庁総主教は、近く統一聖職者会議が開催されるであろうとの確信を示している。