
南西部ムカチェヴォからハンガリー・ブダペスト市までの特急が運行開始
リヴィウ鉄道労働組合長のヤロスラウ・アフタナスさんがウクルインフォルムの記者に伝えたところでは、現在同特急の車両は1台のみだが、今後3台まで増加の予定だとのこと。

アフタナスさんは、「ムカチェヴォ~ブダペスト間の電車は、キーウ(キエフ)時間午後0時30分に発車しました。現在、このルートを走るのは一車両であり、両国での需要を計るまでの間の試験運用の段階です。今日、ムカチェヴォからの最初の乗客数は、10名でした」と説明した。

需要がわかり次第、車両数は、2、3台に増加されるとのことで、アフタナスさんは「ハンガリー側も3台に増加したがっています。つまり、毎日約200名の乗客を見込んでいるということです」と述べた。

同電車の時刻表は、
ムカチェヴォ発12:30-ブダペスト着19:37(キーウ時間)
ブダペスト発8:23(ブダペスト時間7:23)-ムカチェヴォ着15:25(キーウ時間)
であり、乗車料金は680フリヴニャ、あるいは20.9ユーロである。切符は、ムカチェヴォ駅かチョープ駅(ウクライナ)で購入可能。

アフタナスさんによると、乗客は、バスよりこの電車の方が快適だと述べていたとのことで、「ムカチェヴォでは多くの人が、新しい特急は学生がハンガリーに勉強しに行くのにより快適だし、これまでの半額で行けると述べていました。これまでは駅までタクシーで行き、そこから国境近くのチョープへ行って、そこでハンガリー側へ越境する必要があったからです。もう一つの特急の利点は、国境での行列に並ばなくても良いことです。バスだと国境の行列で6、7時間待たされますが、この特急なら、ムカチェヴォ~ブダペスト間の移動全体の時間が7時間なのです」と強調していた。



なお、このウクライナ・ハンガリー国境間プロジェクトは、2年前の2016年11月にオメリャン・ウクライナ・インフラ大臣がザカルパッチャ州にて発表したものであった。運行開始は数度にわたり延期されていた。
写真:セルヒー・フダク