ウクライナ正教会の統一:エピファニー府主教をウクライナ統一正教会の首座主教に選出
ウクルインフォルム
ウクライナ正教会統一会議は、名誉神学博士である、ペレヤスラウ・ビロツェルクヴァ府主教のエピファニーを首座主教に選出した。
15日、キーウ(キエフ)市内のソフィア大聖堂にて開かれたウクライナ正教会統一会議における秘密投票により同選出の決定が採択された。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
この総主教選出をもって、ウクライナ統一正教会が誕生したことになる。今回の決定採択後、ソフィア広場に集まる市民の前に会合参加者が現れた。エピファニー首座主教とともに設置されたステージに上がったポロシェンコ大統領は、「本日、12月15日は、聖なる日、ウクライナ独立正教会創設日、最終的にウクライナがロシアから独立を果たした日として、歴史に刻まれることになる。タラス・シェウチェンコの言葉にあるように、ウクライナはもはや『モスクワの器からモスクワの毒を』飲むことはないのである」と述べた。
15日、国家遺産キーウ・ソフィア大聖堂にて、この統一会議が開催されていた。同会議には、ウクライナ正教会のキーウ聖庁、モスクワ聖庁、自治独立派の3教会の聖職者と、コンスタンティノープル総主教庁の聖職者であるダニエル、ヒラリオン、エマニュエル府主教が参加していた。
これに先立ち、2018年10月11日、コンスタンティノープル総主教庁聖会議は、ウクライナ正教会へ独立を付与することを支持し、また、ウクライナの母なる教会をコンスタンティノープルとすることを正式に確定していた。その際、聖会議は、フィラレート・ウクライナ正教会キーウ聖庁総主教とマカーリー同教会自治独立派総主教への破門を無効化していた。
なお、コンスタンティノープル総主教庁によるこの統一会議への招待状を、オヌーフリー・ウクライナ正教会モスクワ聖庁総主教をはじめ、56名の同聖庁聖職者がヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教に送り返していた。