ウクライナ正教会聖会議開催 フィラレート名誉総主教のみ決定に署名せず
ウクルインフォルム
24日、キーウ(キエフ)市内のソフィア大聖堂にてウクライナ正教会聖会議が開催された。エピファニー同正教会首座主教は、今後もウクライナ正教会は2018年12月15日の統一会議で採択された憲章にのっとって活動していくと説明した。
エピファニー首座主教が、同日開催された聖会議の後、記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
エピファニー首座主教は、同日の聖会議では独立ウクライナ正教会が、教会関連諸行為を行い、また12月15日にソフィア大聖堂で採択された憲章にもとづいて活動していくことが確認されたと発言した。
同時に、同首座主教は、聖会議のメンバーはこれまで決定をほぼ満場一致で支持してきたが、今回の決定(編集注:ウクライナ正教会の憲章とエピファニー首座主教への支持表明)に関しては、聖会議のメンバーの一人、フィラレート名誉総主教のみが署名をしなかったことを伝えた。
これまでの報道にあるように、2018年12月、キーウではウクライナ正教会の統一会議が開催され、その際、統一されたウクライナ正教会が創設され、当時のフィラレート・ウクライナ正教会キーウ聖庁総主教の補佐的役割を担っていたエピファニー主教が首座主教に任命されていた。
新たに統一されたウクライナ正教会には、それまで存在していた同正教会のキーウ聖庁、自治独立派、及びモスクワ聖庁の2名の聖職者が合流した。
これを受け、2019年1月、コンスタンティノープル全地総主教庁が新たに創設されたウクライナ正教会に独立に関する文書(トモス)を付与した。
しかし、5月14日になり、フィラレート・ウクライナ正教会名誉総主教が、あたかもキーウ聖庁はまだ存在する、自身はまだ「総主教」であるとする呼びかけを行っていた。
写真:ダニール・シャムキン