
LGBT活動家、ロシア大使館前で抗議 同国での活動家殺害を受け
ウクルインフォルム
24日、NGO「インサイトLGBTQ」の活動家たちがキーウ(キエフ)のロシア連邦大使館前で、「嫌悪を止めよ!」と題する抗議活動を行った。活動家たちは、ロシア北部サンクトペテルブルクでLGBT人権擁護活動家のエレーナ・グリゴリエヴァさんが殺害された事件の公正な捜査を要求した。
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
約20名の活動家たちは、「次は誰か?」、「嫌悪を止めよ」、「エレーナ・グリゴリエヴァさんはあなた達の制度に殺されたのだ」、「犯罪を捜査せよ」、「誰も黙るべきではない」と書かれた紙を掲げ、「ストップ・ヘイト、ストップ・クライム(嫌悪を止めよ、犯罪を止めよ)」と叫んだ。

参加者たちは、殺害されたグリゴリエヴァさんと、LGBT人権擁護活動家の情報を勝手に掲載する「ピーラ(Пила)」というウェブサイトの犠牲者に黙祷を捧げた。活動家たちは、「ピーラ」には人権活動家への迫害目的に情報が集められていると説明した。
同サイトに自身の情報が掲載されていると述べた男性は、それによりロシアで脅迫や追跡が行われたため、ロシアからウクライナへ逃げざるを得なくなったと発言した。
抗議活動は20分近くにわたり行われた。
殺害されたエレーナ・グリゴリエヴァさんは、女性やLGBTの人権擁護のために活動していた他、ロシア国内で親ウクライナ集会やクリミア・タタール人・ウクライナ人政治囚支援集会にも参加していた人物。
「インサイトLGBTQ」は、ウクライナの市民団体で、LGBTコミュニティ支援や人権擁護・啓蒙活動を行っている。