クリミア占領・ドンバス侵略に関わった人物へインタビューした記者、治安機関と協力して行なったと発言
18日、ホルドン記者がユーチューブにメッセージを公開した。
ホルドン記者は、「テロリストのギルキンとインタビューを行なった」ことについて、「多くの人が、なぜ親ウクライナ的立場のホルドンがナタリヤ・ポクロンシカやイーゴリ・ギルキンのインタビューを取っているのか、理解できなかったようだ。長期的視点を持たず、学がなく、理解しない多くの人々が拙速に、私に対して『恥』という烙印を押した」と発言した。
ホルドン氏は、「理解している人、賢い人のために教える」としつつ、今回のポクロンシカとギルキンのインタビューは「ウクライナの特殊機関との協力のもとに行なったもの」だと発言した。
その上で、同氏は、「このようなインタビューは、これまでウクライナでは誰も取らず、ポクロンシカにもギルキンにも、彼らがウクライナ領で加わった裏切りや罪について、尋ねてこなかった。今日、これらインタビューの資料の入ったフラッシュメモリは、ハーグ(国際司法裁判所)にある。そして、これらの証言は、クリミア併合やドンバス戦争開始の裁判プロセスにおける主要な証言の一つとなるのだ」と発言した。
また、ホルドン氏は、キーウ(キエフ)市内の自身のオフィスの前にて抗議活動を行なった人々に対して、「全てを持ち帰り、全てを消すように」要求し、同時に、参加者に対して刑事責任が問われる可能性にも言及した。
これに先立ち、5月18日、インターネット・ニュースサイト「ホルドン」に、ホルドン氏と2014年にウクライナ東部の武装集団「DPR」の幹部であり、「国防相」を名乗ったイーゴリ・ギルキン(ストレルコフ)(ロシア連邦国籍)のインタビューが公開された。
また、同サイトには、前週には、元ウクライナの法律専門家であり、ロシア連邦のクリミア違法併合開始後にロシア側に寝返ったナタリヤ・ポクロンシカ(露語:ポクロンスカヤ)とのインタビューも公開されていた。
18日、これらインタビューの実施に反対する人々が約100名、キーウ市内のホルドン氏のオフィス前に集まり抗議を行い、アスファルトに様々なメッセージを書き込むなどしていた。
写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム